2nd Story Ale Works / RED IPA レビュー

この記事をシェアする

beer
この記事は約9分で読めます。
About me

About Me

りほのプロフィール画像

りほ

ITエンジニア兼ビアジャッジ

IT技術とビール愛を融合させた活動を展開中。日本のビアジャッジ資格保持者として2024年JGBAでの審査経験あり。現在はシアトル拠点で、日米のクラフトビール文化を比較しながら、情熱を注いでいます。趣味でビール関連アプリの開発も行っています(詳細はGitHubにて)。

ブルワリー向けにWebサイト刷新、SEO対策、AIを活用したペルソナ分析、プロンプトエンジニアリングなど、IT知識を活かしたサポートが可能です。「ブルワリーの魅力が正しく伝わる世界」を目指して、純粋な情熱でクラフトビールを応援しています。ビールとテクノロジーの融合についてご興味があれば、お気軽にご連絡ください🍻


【モダンホップで進化】2nd Story Ale Works RED IPA 完全レビュー – すだち香るドライな赤色IPA

徳島県の2nd Story Ale Worksが手掛ける「RED IPA」は、クラシックなレッドIPAスタイルにモダンなホップを組み合わせた進化系IPA。ABV6.5%でキャラメル・タフィー・ダークフルーツのモルト風味と、桃・アプリコットのストーンフルーツ系ホップが絶妙にバランス。自家栽培すだち果汁を使用した、2nd Story Ale Works独自のドライな仕上がりが特徴の一本です。

この記事でわかること

  • 2nd Story Ale Works RED IPAの特徴的な醸造方法
  • レッドIPAスタイルの基本知識と味わい特性
  • モダンホップとクラシックモルトの組み合わせ
  • すだち果汁を使った独自のフレーバーバランス
2nd Story Ale Works RED IPAのボトル正面。赤褐色の美しい色合いが印象的
クラシックと現代が融合したラベルデザイン
ルネちゃん
ルネちゃん

徳島帰ったら最推しブルワリーのビールは買いますよね!タップルームオープン楽しみです!

りほくん
りほくん

2nd Storyはりほの原点となったブルワリーだね。車庫から始まった小さなブルワリーが、どんどん成長している姿は本当に素晴らしいよ。

RED IPAの基本情報

スタイルRed IPA
ABV(アルコール度数)6.5%
IBU(苦味)高度
SRM(色の濃さ)18(茶色)
炭酸ガス含有量2.5
麦芽ペールエール、クリスタル、ブラック
ホップコメット、マッキナック、ブラボー、アザッカ
副原料我が家の畑で採れたすだち果汁
特徴モダンホップ × クラシックモルト

【初心者向け解説:Red IPA(レッドIPA)とは】

ホプくん
ホプくん

Red IPAは、カラメルモルトやクリスタルモルトを使用して赤褐色に仕上げたIPAホプ!通常のIPAのホップ特性に加えて、キャラメル・タフィー・ダークフルーツの風味が加わるのが特徴ホプ!アルコール度数は5.5-7.5%、IBUは40-70が一般的で、モルトのコクとホップの苦味・香りのバランスが重要ホプ!

醸造者からのコメント

久々に新たなIPAが出来上がりました!Red IPAと言えば、通常はダークモルトの風味と共に、苦味と柑橘類が感じられるものが多いかと思います。私たちのバージョンでは、キャラメル、タフィー、ダークフルーツの特徴を引き出すためにモルトをクラシックなものにしましたが、飲みやすくするためにかなりドライに仕上げています。

ホップは、ビールに伝統的なレベルの苦味を与えながらも、桃やアプリコットのようなストーンフルーツとトロピカルフルーツのゾーンにあります。飲む時には柑橘の風味が楽しめますが、アロマで際立つのはストーンフルーツです。

このRed IPAはクラシックなスタイルとリンクしながらも、モダンホップが楽しい変化をもたらしています。是非、お楽しみ下さい!

出典: 2nd Story Ale Works公式サイト (確認日: 2025年7月1日)

テイスティングレビュー

👃 香り(アロマ)

アロマ(鼻腔前方):トロピカルホップと上品な柑橘の香り。ニュージーランド系のトロピカルさがあるが、甘ったるさはない上品な主張の仕方。湿布のような冷たさ。モダンなトロピカルさと紅茶のようなお茶っ気のあるモルトの香り。

フレーバー(鼻腔後方):ホップのダンクな印象が強い。強烈。草っぽい感じとニンニク、ニラ系の強さがある。奥にグレープフルーツの皮。

👅 味わい

口当たり:麦茶系の重めな口当たり、オーツや小麦ではない。

コクと質感:重く香ばしいパンのような印象がある。舌の上で転がすとホップの苦さが目立つ。とてもおいしい。アルコールの鋭い苦さと冷たさとホップの印象のバランスがとてもいい。

🎯 2nd Story特有の特徴

アルコールの冷たさと奥に添えられたスダチの酸味が心地よいバランスでまじりあって、2nd Story Ale Worksの味を作っている。これがとても心地いい。添えられたスダチがちょうどいい。

ルネちゃん
ルネちゃん

2ndStoryらしいドライさとスダチの調和を感じました。レビューしていきます!

後味・アフターテイスト

飲み込む瞬間:とにかくすっきりしている。ドライ。このスタイルのもったりした印象は全くなく、ボトンとのどの奥に落ちていく。おいしい。後味に全く違和感がなく、美しい。

後味:前述のとおり、全く違和感なくすっきりとした後味。

瓶底:オレンジのピール。ホップの印象。カラメル。

りほくん
りほくん

大根おろしをかけた焼き魚が欲しくなるような印象です。

全体的な印象

モルトは重く、味わいも重いのに、後味はすっきりさわやかで2nd Story Ale Works らしさを強く感じた。本当においしい。

りほくん
りほくん

モルティでゆっくり楽しめそう。と、ドライでどんな料理とも合いそう。を両立した素晴らしいビールでした!ここはりほの最推しブルワリーです!

購入情報

📍 購入場所

酒ハウスモリモト(徳島)
購入時期:2024年1月

ブルワリー情報

りほくん
りほくん

私がビールを好きになったきっかけのブルワリーです。スダチをビールに上品に加えるのがうまく、すっきりとしたビールを得意としている印象です。長期熟成系も必見です。3種類6本買いました。

2nd Story Ale Works

公式サイト:https://2ndstoryale.jp/

徳島県にある家族経営の小さなブルワリー。車庫を改装してスタートした醸造所で、地元徳島の食材(特にすだち)を活かしたビール作りが特徴。ドライで飲みやすいビールから複雑な長期熟成ビールまで、幅広いスタイルを手掛けている。

出典: 2nd Story Ale Works公式サイト (確認日: 2025年7月1日)

ビアスタイル解説

アメリカンスタイル・アンバー/レッドエール

アメリカン・アンバー/レッドエールの色合いは、アンバーから赤茶色の範囲。冷温白濁があっても許される。フルーティーなエステルは、感じられてもロー・レベルまで。ホップのアロマとフレーバーはローからミディアム・ロー・レベルで、アメリカ品種由来のキャラクターを伴う。ホップの苦味はミディアムからミディアム・ハイ・レベル。モルトのアロマとフレーバーはミディアム・ハイからハイ・レベルで、ローからミディアム・レベルのカラメル・キャラクターを伴う。ダイアセチルが感じられても、非常にロー・レベルであれば許される。ボディはミディアムからミディアム・フルの範囲。

  • 初期比重 (プラート度):1.048-1.058 (11.9-14.3)
  • 最終比重 (プラート度):1.010-1.018 (2.6-4.6)
  • アルコール度数:4.4-6.0% ABV
  • ビタネス・ユニット:25-45 IBU
  • 色度数:8-18 SRM (16-36 EBC)

出典: 日本地ビール協会ビアスタイルガイドライン (確認日: 2025年7月1日)

🛒 関連商品をチェック

ホプくん
ホプくん

Red IPAやアンバーエールに興味を持った方におすすめの商品を紹介するホプ!

🍺 Red IPA・アンバーエールの世界

ヤッホーブルーイング インドの青鬼

日本のクラフトビール界を代表するIPA。ホップの特徴を学ぶのに最適な入門ビール。

👉 楽天で探す | Amazonで探す

サミュエルアダムス ボストンエール

アメリカンアンバーエールの代表格。キャラメルモルトの甘みとホップのバランスが絶妙。

👉 楽天で探す

IPA専用ビアグラス

IPAの香りを最大限に引き出すチューリップ形状のグラス。ホップアロマがより楽しめる。

👉 楽天で探す

📚 IPAを深く知るための書籍

『IPA – インディア・ペール・エール』

IPAの歴史から現代のクラフトビールまで、IPAを徹底解説した専門書。

👉 楽天で探す

志賀高原ビール その7 IPA

日本の高品質IPAの代表格。2nd Story Aleとはまた違ったIPAの魅力を体験できる。

👉 楽天で探す

りほくん
りほくん

まずは定番のインドの青鬼から始めて、徐々にいろんなIPAを試してみるのがおすすめ!専用グラスがあると香りがより楽しめるよ。

📚 参考情報

本記事の事実確認に使用した信頼できる情報源:

※情報は予告なく変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。

日本のクラフトビールレポート

日本各地のクラフトビールシーンに関する記事を公開しています。北は北海道から南は九州まで、日本全国の個性豊かなブルワリー情報を紹介。蔵元直営のタップルームから地域に根差したビアパブまで、日本のクラフトビール文化に関するレポートを発信中。季節限定醸造や地元食材を活かしたユニークなビール情報など、日本のクラフトビールの魅力を深掘りしたコンテンツはこちらのタグページからご覧いただけます。

https://rihobeer.com/tag/japan-ja/

海外クラフトビール情報

北米を中心とした海外のクラフトビールシーンに関する記事を公開しています。アメリカの人気醸造所からカナダのユニークなタップルームまで、海外のブルワリー情報を紹介。地元でしか味わえない限定ビールや醸造家のインタビューなど、海外のビール文化を深掘りしたコンテンツはこちらのカテゴリーページからご覧いただけます。

https://rihobeer.com/category/beer/brewpub/usa

この記事をシェアする

コメント