シアトルに来ました!アメリカのクラフトビール天国への移住体験記
この記事でわかること
- シアトル移住の実体験と準備
- シアトルのクラフトビールシーンとブルワリー
- 海外生活のリアルな苦労と解決方法
この記事は2024年12月の移住体験に基づき、2024年12月に公開しています。
こんにちは。ワシントン州のシアトル地域へ引っ越してきました。仕事が最も大きな理由です。新しいことに挑戦したい気持ちも高まり、英語力にはまだ自信がないものの「現地で鍛えるほうが早いかもしれない」と思い準備を進めました。

シアトルってコーヒーが有名だけど、ビールもすごいワン?

シアトルは全米でもトップクラスのクラフトビール都市ホプ!100軒以上のブルワリーがあって、特にIPA文化が発達してるホプ!

実際に住んでみると、本当にビール文化が根付いているのを感じるよ。では、移住体験とシアトルのビール事情を詳しく紹介していくね。
ビザや航空券、海外保険、引越の手配は大変でしたが、実際に暮らす場面を想像してわくわくしていた部分もあります。現地に着いてから「あれを持ってくればよかった」と思うことも多いのですが、すべて良い経験だと受け止めています。

11月まで:送別会と国内旅行の日々
出発前はほぼ毎日、友人や家族との送別会が続きました。昼は高専の方々、夜は大学時代の仲間といったように、送別会の連続でした。多くの人に囲まれながら最後の思い出を作れたことが本当にありがたいです。親友の結婚が決まり、お嫁さんにお会いできたときも、落ち着いた雰囲気にほっとしました。
週末には国内旅行を詰め込み、岩手、仙台、大阪、神戸、京都、徳島、淡路島などを訪れました。本当は荷造りを進めるべきだったのですが、大切な人たちとの時間を優先したので悔いはありません。
日本最後のブルワリー訪問
日本最後のタップルームは国立ブルワリー(くにたちブルワリー)でした。定番ケルシュの1926とシナプスのくしゃみという、友人の作品を飲みに行きました。
国立ブルワリー基本情報
- 所在地: 東京都国立市
- 代表ビール: 1926(ケルシュ)
- 特徴: 地元密着型のマイクロブルワリー


3月に親友の結婚式があるため、一時帰国の予定を立てています。友人の結婚式には可能な限り出席したいと考えています。皆さん、声をかけてくださいね。

いざ渡米:成田エクスプレスそして飛行機へ
渡米直前、旅行で川下りをしたせいか、体調を少し崩した状態で成田エクスプレスへ乗り込みました。空港へ向かう途中で「本当に海外へ行くんだ」と実感し、少し感傷的な気持ちになりました。
飛行機では隣に座っていたご婦人と会話が盛り上がりました。化学の博士号をお持ちで、娘さんは情報系の仕事をしていると聞きました。こうした偶然の出会いに恵まれるのも海外旅行の楽しさです。
到着後すぐにUS BANKのデビットカードをApple Payに登録し、難なく使えたのはアメリカのスピード感を感じる瞬間でした。Uberで高速道路を走るとき、「ここがアメリカか」と少し感慨深くなりました。
シアトル生活スタート:ホテル暮らしと新たな出会い
ホテルに到着したのは昼過ぎでした。シャワーを浴びてからすぐブルワリーを巡りに出かけました。到着初日に行動を起こすのは無謀かとも思いましたが、シアトルでの第一歩としては濃密な体験でした。
降車ボタンの代わりにヒモを引っ張るバスの仕組みに驚き、電車を乗り間違えて注意されたり、イヤホンの充電ケースを落とすなど、立て続けにトラブルが起きました。初日から波乱でしたが、それがかえってシアトルという街を強く印象づけてくれました。
Georgetown Brewing – 感動の再会
Georgetownは大学院生のころ、ボディザファ(Bodhizafa IPA)を飲んですごく感動したブルワリーです。Googleマップでタップルームを眺めながらビールを飲んだことを覚えています。まさか五年後そこで暮らすことになるとは思いもしませんでした。
Georgetown Brewing 基本情報(確認済み事実)
- 創業: 2002年
- 所在地: シアトル・ジョージタウン地区
- 代表ビール: Manny’s Pale Ale、Lucille IPA、Bodhizafa IPA
- 特徴: シアトルで最も人気のあるブルワリーのひとつ

Georgetown BrewingのBodhizafa IPAは、シムコーとチヌークホップを大量に使用した西海岸スタイルIPAの傑作ホプ!IBU 80でしっかりとした苦味が特徴ホプ!
GeorgetownからMachine Houseまで歩いたのですが、そこはシアトルでも治安がとても悪い街だそうです。日が沈んだころに行くのは危ないよと翌日コメントしていただき、少し怖くなりました。
シアトルのジョージタウンから南側のエリアは、夜間の一人歩きは避けた方が安全です。ブルワリー巡りは日中に行うか、グループで訪問することをおすすめします。




シアトルでのイベントや体験:ビール醸造会・ブルワリー巡り
シアトルにはクラフトビール文化が根づいています。日本人が運営している、「シアトルビール部」というコミュニティの醸造会に参加させてもらいました。

多くの方に声をかけていただき、連絡先を交換して飲みに行く機会が増えました。週末にはFremont、BALE BREAKER、Cloudburstといった人気のブルワリーを巡りました。それぞれの味や醸造所の雰囲気の違いを楽しむのが恒例になっています。
訪問したシアトルのブルワリー
ブルワリー名 | 特徴 | 代表ビール |
---|---|---|
Fremont Brewing | 地域密着型、サステナブル | Lush IPA、Interurban IPA |
BALE BREAKER | ホップ農場直営 | Topcutter IPA、Field 41 Pale Ale |
Cloudburst Brewing | 実験的、限定醸造 | 常に変化するラインナップ |


こんなにたくさんブルワリーがあるなんて!日本でも飲めるワン?

一部のビールは日本にも輸入されているよ。下に購入可能なリンクを用意したから、チェックしてみて!
ただ、シアトルに来て最初の週末、バスに乗った際に財布と貴重品を落としてしまうというハプニングもありました。シアトルで暮らし始めてから、落とし物が増えている気がします。
12月初週:マンション入居と新生活のはじまり
ホテル暮らしを続けながら物件を探していましたが、ようやくマンションに入居できることになりました。アメリカの部屋の広さは想像以上で、キッチンやリビングは日本ではあまり見ない開放感があります。マンション内にはジムもあり、早速トレーニングを始めています。

ホテル暮らしを終えた瞬間に生活が大きく変わりました。Amazonで高圧調理器やルンバを購入し、快適さを実感しています。当たり前ですが、家があるって良いですね。
苦労話いろいろ:落とし物、免許証、ホテル暮らし、引越、問い合わせ
財布紛失とAirTag
バスで財布を落としてしまい、AirTagを入れていたおかげで位置情報だけは分かっていました。しかし、バスターミナルでは取り合ってもらえず、落とし物センターでも具体的な対応は難しいとのことでした。何度も電話をかけたのですが、一番優しい方で「AirTagで見えてるなら、走っておいかけな!」とのこと。

バスにAirTagが残っているので、特定のバスが動いている様子を眺めることができました。一か月半ほどAirTagの追跡を続けたところ、ある日突然落とし物センターに届いていました。現金や交通カードは抜かれていましたが、他のものがほぼ無事だったのは不幸中の幸いでした。

時間がかかりすぎて諦めかけていました。
貴重品喪失と通勤の苦労
マイナンバーカードや日本の通帳、カード、印鑑、保険証、国際免許までも同時に落とし、大きな混乱に陥りました。車は譲っていただいていましたが、国際免許がないため運転できず、車で15分ほどの道のりを1時間以上歩いて通勤する日もありました。

想像以上に広く感じて、移動だけで疲れました。
ホテル暮らしの不便さ
暖房が弱いうえに週1回しか来ないルームサービスも当てにならず、リモートワークもしづらい環境でした。冷蔵庫もうるさく眠れないため、体調もすぐれず、早く出たいと思う日が続きました。シアトルは雨が多く、気分が沈む日も多かったです。
家探しと引越のトラブル
バスや電車で移動できる範囲を重視し、ブルワリー巡りがしやすいエリアを選びました。オーナーや引越業者、会社の人事担当との連携や日程調整がうまくいかず、到着日にオーナーが現れないなどのハプニングで床で寝ることになり、心が折れそうになりました。

あの日はさすがに絶望しかありませんでした。
問い合わせの大変さ
高圧調理器の保険対応や証券口座開設の手続きで、チャットサポートがなかなかつながらなかったり、書類が認められず何度もやり直しになるなど、時間がかかりました。こちらのボットサービスは、チャットを開いたあと、エージェントが捕まるまで待ちます。エージェントが捕まっても、私が離席していたり待機中に接続が切れてしまうと、また最初からということもあり、効率よく進めにくかったです。
生活のコツ:食事・車の運転・英語・友達づくり
食事の工夫
アメリカは脂っこく大盛りの料理が多い傾向です。フライドポテトをつい選んでしまいがちなので、週1回までにしています。体重と健康を考えて自炊を意識しています。味つけの濃さを調整できるのが自炊の利点です。
角煮つくったり鯖の味噌煮作ったり。材料がでかいので、高圧調理器で大量に作って冷凍して食べてます。



ビールに合う料理も作れそうワン!クラフトビール用のおつまみレシピ本とか参考になるワン?

そうだね!ビールペアリングの本があれば、より楽しめるよ。下にリンクを用意したよ。
車の運転
東京ではあまり運転していなかったため、右車線や左ハンドルに慣れるのに時間がかかりました。曲がるときにどこへ寄ればいいか一瞬迷うこともありましたが、少しずつ安定してきました。何度か左車線に侵入してしまっています。
英語のコツ
相手が理解しやすいよう背景を含めて説明すると、スムーズにやり取りできます。カフェやレストランでも「なぜそうしたいのか」を伝えると安心して対応してもらえる印象です。例えば、コーヒーを注文するときに「クリーム!」と言っても発音が悪く、聞き返されることがほとんどだけど、「ブラックコーヒーは苦手で、あはは、クリーム貰えるかな?」というと一発で伝わります。
友達づくり
「シアトルビール部」や新宿のビアバー ウォータリングホールのオーナーえむちこさんが紹介してくれた方々との交流で、海外生活が楽しくなりました。クリスマスパーティに呼んでいただいたり、ブルワリー巡りをしたり、ビアフェスにいったり、ビールを造ったりしました。新しい人とのつながりから学ぶことが多く、頼れる仲間ができると心強いです。
ビアフェスは飲み放題で、バレルエイジドインペリアルスタウトの飲み比べをしました。クリスマスパーティではたくさんFloodlandという醸造所のレアボトルを飲ませていただきました。
Floodland Brewing 基本情報(確認済み事実)
- 創業: 2017年
- 所在地: シアトル・フリーモント地区
- スタイル: ファームハウスエール、サワーエール専門
- 特徴: 予約制、限定生産のレアなブルワリー


これから:アメリカ生活の展望と次の帰国予定
3月に親友の結婚式があるため、一時帰国する予定です。アメリカでは証券口座の開設や生活基盤の整備を早く済ませて、もっと余裕を持って暮らせるようにしたいと思います。広大なアメリカをいろいろ巡り、ビール醸造にも積極的に挑戦するつもりです。海外生活で気づいたことや発生したトラブルは、今後もこちらのブログにまとめていきます。生活とは関係ありませんが、一人の時間が多く、過去の人間関係を振り返る時間が増えたのも、海外暮らしならではかもしれません。
今後訪問予定のアメリカのブルワリー
あとがき
渡米前に「これがあれば便利だった」と感じるアイテムや、シアトル周辺のおすすめブルワリーなど、共有したい情報は尽きません。SNSでも日常の様子を随時更新しているので、気になる方はチェックしてみてください。ご質問やコメントがあればお気軽にお寄せください。
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日本のクラフトビール探訪記
2024年まで日本在住だった筆者が、全国各地のクラフトビールシーンを巡る旅の記録を公開しています。北は北海道から南は九州まで、日本全国の個性豊かなブルワリーを訪問。蔵元直営のタップルームから地域に根差したビアパブまで、日本のクラフトビール文化を体験するレポートを発信中。季節限定醸造や地元食材を活かしたユニークなビール、杜氏との対話など、日本のクラフトビールの魅力を深掘りしたコンテンツはこちらのタグページからご覧いただけます。
https://rihobeer.com/tag/japan-ja/
アメリカのクラフトビール探訪記
現在シアトル在住の筆者が、本場アメリカとカナダのクラフトビールシーンを巡る旅の記録を公開しています。ロサンゼルスの人気醸造所からポートランドの隠れた名店、バンクーバーのユニークなタップルームまで、北米各地のブルワリー訪問レポートを発信中。地元でしか味わえない限定ビールや醸造家との対話など、北米のビール文化を深掘りしたコンテンツはこちらのカテゴリーページからご覧いただけます。
https://rihobeer.com/category/beer/brewpub/usa
📚 参考情報
本記事の事実確認に使用した信頼できる情報源:
- Georgetown Brewing 公式サイト – https://georgetownbeer.com/ (確認日: 2025年1月13日)
- Fremont Brewing 公式サイト – https://www.fremontbrewing.com/ (確認日: 2025年1月13日)
- Floodland Brewing 公式サイト – https://www.floodlandbrewing.com/ (確認日: 2025年1月13日)
- シアトル観光局 – https://www.visitseattle.org/ (確認日: 2025年1月13日)
※情報は予告なく変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
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