【ブルワリーレポート】埼玉・麦雑穀工房マイクロブルワリー訪問記 – 伝説の雑穀ヴァイツェンを求めて

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りほ

ITエンジニア兼ビアジャッジ

IT技術とビール愛を融合させた活動を展開中。日本のビアジャッジ資格保持者として2024年JGBAでの審査経験あり。現在はシアトル拠点で、日米のクラフトビール文化を比較しながら、情熱を注いでいます。趣味でビール関連アプリの開発も行っています(詳細はGitHubにて)。

ブルワリー向けにWebサイト刷新、SEO対策、AIを活用したペルソナ分析、プロンプトエンジニアリングなど、IT知識を活かしたサポートが可能です。「ブルワリーの魅力が正しく伝わる世界」を目指して、純粋な情熱でクラフトビールを応援しています。ビールとテクノロジーの融合についてご興味があれば、お気軽にご連絡ください🍻


埼玉県小川町にあるクラフトビールブルワリー 麦雑穀工房さんのブリューパブ に行ってきました!一階が醸造所、二階がタップルームになっている素敵な施設です。以前フォロワーさんとオンライン飲み会をした際に、フォロワーさんが麦雑穀工房さんの雑穀ヴァイツェンを届けてくれました。これが衝撃的にうまくて、いつか行きたいと思っていました。夏休みに行くことができました!


ルネちゃん

クラフトビール初心者ですが、麦雑穀工房の特徴は何ですか?


りほ

埼玉の小さなブルワリーながら、「雑穀ヴァイツェン」という独自のビールが大人気!地元の雑穀を使った香り豊かなビールと、木樽熟成の「NaRa」シリーズが特徴です。どれも副原料に頼らず、ビール本来の味わいを大切にしています。

グラスに注がれた金色に輝く雑穀ヴァイツェン。クリーミーな白い泡とビール本体のコントラストが美しい一杯
看板ビール「雑穀ヴァイツェン」。美しい黄金色とクリーミーな泡が特徴

ブリューパブとは

クラフトビール醸造所併設のビアバー、パブ、タップルームのことです。りほはそういう場所が大好きなので、全国の ブリューパブ巡り / ブルワリー巡りをしています。ビアバーが醸造所施設から離れており、正確に表現すると「ブリューパブではなく直営店」であるお店も、本ブログではブリューパブとして紹介しています。


ルネちゃん

ブリューパブとタップルームの違いって何ですか?


りほ

基本的に同じものを指しますが、ブリューパブは「醸造所+飲食店」、タップルームは「ビールを提供する場所」というニュアンスの違いがあります。どちらも醸造所から直接提供される鮮度抜群のビールが楽しめるのが魅力です!

他のブリューパブ巡りの記録もぜひ見ていってください!

https://rihobeer.com/category/beer/brewpub/

ブリューパブ お店情報 『麦雑穀工房マイクロブルワリー』

ブルワリー 麦雑穀工房さんについて

雑穀ヴァイツェンが本当においしいブルワリーで、ほかにもバレル(木樽)熟成やフーダー(木製の縦型タンク)で熟成を行う「NaRa」シリーズは大人気です。MBCT’22で飲んだ際もとてもおいしく感動しました。


ルネちゃん

バレル熟成やフーダーって何ですか?初心者にも分かりやすく教えてください


りほ

バレルは樽のこと、フーダーは大きな木製タンクのことです。木の中でビールを寝かせると、木の香りや複雑さが加わって風味が豊かになります。ワインやウイスキーの樽を使うことで、それらの香りも少し移り、深みのある味わいに変化するんですよ!

以下、ビアクルーズさんの記事です。

https://beer-cruise.net/beer/100926.html

『麦雑穀工房マイクロブルワリー』営業情報

営業時間水~金:15:00~18:30
土日祝:11:00~18:30
月火:定休日
住所〒355-0328 埼玉県比企郡小川町大塚88−6
アクセス小川町駅から徒歩6分

麦雑穀工房さんの公式サイト・SNS

公式サイトhttps://www.craft-beer.net
オンラインショップhttps://zakkoku-beer.shop/
Twitter@zakkokubeer
Facebook麦雑穀工房 Facebook

麦雑穀工房 アクセスと二件目候補

東武東上線の路線図。小川町駅からSHIKI BEERまでの経路を示している
SHIKI BEERまで東武東上線で1時間2分です。時間はかかりますが、一本でいけるので行きやすいですね。

小川町駅から徒歩6分でした。ずっと気になっていた中華そば 136というラーメン屋さんからもアクセスが良かったので、ラーメン屋さんに行ってから行きました。

『麦雑穀工房マイクロブルワリー』クラフトビール

クラフトビール タップリスト(飲めるビール一覧)

黒板に手書きされたタップリスト。様々な種類のビールと価格が書かれている
訪問日のタップリスト。数種類のビールがSサイズからLサイズまで揃っている

タップは頻繁に変わるようでした!また、Sグラスからブルワリーグラスなのもありがたいですね。ヴァイツェンのLのみ無地のヴァイツェングラスでした。


ルネちゃん

クラフトビールのサイズ表記がよくわかりません。SとかLとか何ml?


りほ

お店によって異なりますが、一般的にSは200〜300ml、Mは350〜400ml、Lは500mlくらいです。麦雑穀工房ではSサイズが手頃で色々な種類を試せるのでおすすめ!初めてのお店ではまずSサイズで飲み比べるのが賢い飲み方です。

クラフトビールの感想 雑穀ヴァイツェンも飲めました!

味わい要素強度(1-5)特徴
苦味2/5穏やかで心地よい
甘味4/5バナナのような優しい甘み
酸味2/5控えめながらフレッシュな印象
ボディ3/5ミディアムボディで飲みやすい
アロマ強度4/5バナナとクローブの香りが豊か

以前通販サイトで同じビールを買って飲むオンライン飲み会で飲みました。その時に衝撃を受けたビールです。現地で飲むと、ヴァイツェンのバナナのような香りをより鮮明に感じられました。本当においしかったし、ここに来てよかったと改めて思いました。今思うと、離れる前にもう一杯飲めばよかったなぁ。

【初心者向け解説:ヴァイツェン】

ヴァイツェンとは小麦を使用したドイツ発祥のビアスタイルです。バナナやクローブ(丁子)のようなフルーティーでスパイシーな香りが特徴で、泡立ちがよく、喉越しがなめらかです。ドイツでは朝食と一緒に飲まれることもある親しみやすいビールで、日本のクラフトビール入門としてもおすすめです。

透明感のあるゴールデンカラーのケルシュ。シンプルなグラスに注がれている
清涼感あふれるケルシュ。夏の暑さを吹き飛ばす爽やかさ

ごくごくケルシュです。こちらはキンキンに冷やされていて、夏の暑い日にはぴったりでした。スパイシーな香りにレモンのような柑橘が心地よくて、一杯目よりもかなり早いペースで飲んでしまいました。

薄いオレンジ色の山桃セゾン。泡立ちが繊細
山桃セゾン2021。桃の風味と発酵由来の複雑さが絶妙にマッチ
淡いピンク色を帯びたイロドリウォーターメロン。見た目も美しい
イロドリウォーターメロン。スイカの風味が自然に溶け込んでいる
淡い色合いのイロドリガーデンハーブ。ハーブの香りを想像させる
イロドリガーデンハーブ。爽やかなハーブの風味がアクセント

続けて、山桃セゾン2021、イロドリウォーターメロン、イロドリガーデンハーブを飲みました。山桃セゾンは、桃のフルーティさ、スパイシーさがビールときれいに溶け合っていて、美しいバランスで感動しました。イロドリシリーズもどちらもビールとメロン、ハーブのバランスがほどよくて。どのビールも副原料ではなく、ビールが主役だと思いました。ちゃんと感想書きたいな。と思いながらもおいしすぎて一気に飲んでしまいました。

【初心者向け解説:セゾン】

セゾンはベルギー発祥のビアスタイルで、元々は農作業の季節(セゾン)に飲むために作られていました。フルーティな香りとスパイシーな風味、軽快な酸味が特徴です。さっぱりとした飲み口で、様々な料理と合わせやすいのも魅力。果物やハーブなどの副原料と相性が良く、クリエイティブなバリエーションが多いスタイルです。

深い茶褐色のポーター。しっかりとした泡に覆われている
コクのあるポーター。ほろ苦さとモルトの甘みが絶妙なバランス

最後にポーターです。ややたばこ感がありながらも、モルトの甘みも感じられてとてもおいしかったです。チョコレートが欲しくなりました。

『麦雑穀工房マイクロブルワリー』全体的な感想

★★★★☆
総合評価: 4.5/5 – とても満足

静かな町の中でのんびりとした時間が過ごせるステキなブリューパブでした。ビールもどれも本当においしかったです。本当に楽しかったです。東京からはやや遠いですが、小旅行気分でした。他のブリューパブ巡りの記録もぜひ見ていってください!https://rihobeer.com/category/beer/brewpub/

お店でくつろぐ黒猫。ビールのラベルと同じポーズをとっている
お店の看板猫。ラベルの座り方と同じポーズをしています

ぜひ皆さん、行ってみてください!

よくある質問

Q: 予約は必要ですか?
A: 特に予約は必要ありません。ただし、土日祝日は混み合うこともあるので、早めの時間帯の訪問がおすすめです。
Q: ビール以外のドリンクやフードメニューはありますか?
A: 軽食メニューはあります。詳細は公式サイトか電話でご確認ください。ノンアルコールドリンクも用意されています。
Q: ボトルの持ち帰りはできますか?
A: はい、ボトルの販売もしています。季節限定や人気商品は売り切れることもあるので、気になるものがあれば早めに購入することをおすすめします。

日本のブルワリー巡り

2024年まで日本在住だった筆者が、全国各地のクラフトビールシーンを巡る旅の記録を公開しています。北は北海道から南は九州まで、日本全国の個性豊かなブルワリーを訪問。蔵元直営のタップルームから地域に根差したビアパブまで、日本のクラフトビール文化を体験するレポートを発信中。季節限定醸造や地元食材を活かしたユニークなビール、杜氏との対話など、日本のクラフトビールの魅力を深掘りしたコンテンツはこちらのタグページからご覧いただけます。

https://rihobeer.com/tag/japan-ja/

アメリカのクラフトビール探訪記

現在シアトル在住の筆者が、本場アメリカとカナダのクラフトビールシーンを巡る旅の記録を公開しています。ロサンゼルスの人気醸造所からポートランドの隠れた名店、バンクーバーのユニークなタップルームまで、北米各地のブルワリー訪問レポートを発信中。地元でしか味わえない限定ビールや醸造家との対話など、北米のビール文化を深掘りしたコンテンツはこちらのカテゴリーページからご覧いただけます。

https://rihobeer.com/category/beer/brewpub/usa

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