シンガポールで最も歴史のあるブルワリー、Brewerkzに行きました!1997年創業の老舗クラフトブルワリーで、本格的なWest Coast IPAからナイトロスタウトまで幅広いラインナップが楽しめます。海外のタップルームの雰囲気やシンガポールのクラフトビール文化を体験できる貴重なスポットです。アメリカ在住の筆者が、現地でしか味わえない魅力をご紹介します。
この記事でわかること
- シンガポール最古のブルワリー「Brewerkz」の歴史と特徴
- おすすめのクラフトビール(West Coast IPA、ナイトロスタウト)
- シンガポール2店舗(リバーサイド店・オーチャード店)のアクセス方法
- シンガポールのクラフトビール事情(価格帯や特徴)
- 海外ブリューパブでの楽しみ方
ルネちゃん
海外ブルワリーに行くのは初めてで緊張するワン。注文方法はどうすればいいワン?英語も苦手で自信がないよ…
りほ
心配しなくて大丈夫だよ!Brewerkzのスタッフは英語が聞き取りやすくて、写真付きメニューもあるんだ。迷ったらタップリストの写真を撮って指差し注文するのがおすすめだね。「Can I have a pint of…」と言うだけでOKだよ。クレジットカードも使えるから安心して楽しめるよ。
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ブリューパブとは
【初心者向け解説:ブリューパブ】
ブリューパブ(brewpub)とは、ビールを醸造する設備と飲食店が一体となった施設のことです。普通のバーやレストランと違い、自分たちで作ったビールを提供するのが特徴です。例えるなら、パン屋さんでその場で焼きたてのパンを食べられるようなものです。新鮮で個性的なビールを直接造り手から楽しめる貴重な場所なのです。
ブリューパブ(brewpub)は、自家醸造したクラフトビールをその場で楽しめるパブです。ブリューパブの魅力は、出来立てのビールを味わえることと、醸造所とパブが一体化していることです。地元の素材を使った独自のビールや、季節限定のビールが提供されることが多く、ビール愛好家にとってはたまりません。さらに、ビールの製造過程を見学できるブリューパブも多く、訪れる価値があります。
他のブリューパブ巡りの記録もぜひ見ていってください!
https://rihobeer.com/category/beer/brewpub/
ブリューパブ お店情報 『Brewerkz』
Brewerkzについて
項目 | 詳細 |
---|---|
会社 | Brewerkz |
所在地 | 30 Merchant Road, Riverside Point, Singapore 058282 |
ブルワリー公式サイト | brewerkz.com |
ビアクルーズ | 公式には情報が見つかりませんでしたが、Riverside Pointのリバークルーズ停留所近くに位置しています。 |
ブルワリー公式SNS | Facebook, Instagram |
設立年 | 1997年 |
ビール醸造開始年 | 1997年 |
主なビールラインナップ | Golden Ale, India Pale Ale, Bohemian Pilsner, Oatmeal Stout, Afterburner II Pacific Pale Ale, Circuit Breaker New England IPA, 4AM Double IPA |
醸造のこだわり | Brewerkzは、プレミアムなイングリッシュモルトと選び抜かれたホップを使用し、バランスの取れたビスケットのようなモルトの風味と滑らかな苦味が特徴のビールを提供しています。また、シンガポールの風土を生かしたトレンディなスタイルのビールも展開しています。 |
受賞歴
受賞年 | 審査会名 | ビアスタイル | ビール名 |
---|---|---|---|
2019年 | Asia Beer Awards | Silver Award | Golden Ale |
2019年 | Australian International Beer Awards | Silver Medal | Golden Ale |
Brewerkz は、シンガポールで最も長い歴史を持つクラフト ブルワリーです。すべては 1997 年に始まり、会社はブルーパブとしてスタートしました。何年にもわたる拡張とブランドの成長を経て、Brewerkz は現在、レストラン、醸造所を運営し、独自のクラフトビールを醸造し、大規模な屋外イベントにケータリングしています。
Brewerkz は、Crystal Wines を所有し、フィジー ウォーターを販売し、メキシコ料理店と日本料理店のポートフォリオを運営する Easy and Light Group の一員です。
出典: Brewerkz公式サイト
Brewerkz 醸造所の営業情報
複数の店舗があり、それぞれタップリストが異なるため注意が必要です。Orchardにある店舗はリゾートホテル街に近く、観光に便利な立地です。シャングリラホテルからは徒歩10分程度でアクセスできます。
Orchard (リゾートホテル街)
土曜日 | 12時00分~0時00分 |
日曜日 | 12時00分~0時00分 |
月曜日 | 12時00分~0時00分 |
火曜日 | 12時00分~0時00分 |
水曜日 | 12時00分~0時00分 |
木曜日 | 12時00分~0時00分 |
金曜日 | 12時00分~0時00分 |
リバーサイド店
土曜日 | 12時00分~1時00分 |
日曜日 | 12時00分~0時00分 |
月曜日 | 12時00分~0時00分 |
火曜日 | 12時00分~0時00分 |
水曜日 | 12時00分~0時00分 |
木曜日 | 12時00分~0時00分 |
金曜日 | 12時00分~1時00分 |
Brewerkzさんの公式サイト SNS
https://www.instagram.com/brewerkzsg/
https://www.facebook.com/BrewerkzSg
Brewerkz 醸造所のアクセス情報
1つ目の店舗は繁華街に近い場所にあります。ここにはなんとカスクもありました!残念ながら飲めなかったのですが、次回の楽しみにしています。周りには飲食店も多く、賑やかで楽しい町です。
【初心者向け解説:カスクビール】
カスクビール(Cask Beer)は、英国で伝統的に提供されているスタイルのビールで、「カスク」と呼ばれる専用の小型樽で提供されます。通常のビールとは異なり、人工的な炭酸ガス添加をせず、樽内での二次発酵によって自然に生じた炭酸だけで提供されるのが特徴です。イギリスでは「リアルエール(Real Ale)」とも呼ばれ、セラー温度(通常10-13℃程度)でサーブされます。きめ細やかな泡と、まろやかな口当たりが特徴で、イギリスのパブ文化に欠かせない存在です。本場のカスクコンディションの味わいを楽しめる貴重な提供方法です。
参考情報:CAMRA (Campaign for Real Ale)、Craft Beer Muses
ルネちゃん
カスクビールって何なのかな?普通のビールと何が違うのワン?専門用語が多くて混乱しちゃうよ…
りほ
カスクビールはイギリスの伝統的な提供方法なんだ。簡単に言うと、カスクという特別な樽で二次発酵させたビールのことだよ。普通のビールは人工的に炭酸ガスを加えるけど、カスクビールは自然な炭酸だけで作られるんだ。「リアルエール」とも呼ばれるよ。少し冷やした程度の温度(10-13℃)で提供されて、まろやかな口当たりと豊かな風味が特徴なんだ。日本では一部の専門店でしか味わえない貴重な体験だよ。
2つ目の店舗はホテルに近い場所にあります。このエリアは観光客が多く、周りにはホテルやバーがたくさんあります。観光でシンガポールを訪れる方にとって、便利な立地です。ホテル近くの店舗で、シンガポールのクラフトビールを楽しんでみてください。Brewerkzの店舗は観光客にも人気で、アクセスも抜群です。
Brewerkz お店の雰囲気
Brewerkzではカード払いが可能です。海外のお店でカードが使えるかどうかは気になるポイントですよね。タップルームはパブのようで、明るい雰囲気が特徴です。誰でも気軽に入れるので、シンガポールでクラフトビールを楽しむには最適な場所です。カード支払い可能なBrewerkzのタップルームで、美味しいクラフトビールを体験してみてください。
店内は広く、余裕をもって座れます。私が訪れた日は平日だったため、比較的空いていて快適に過ごせました。Brewerkzの店内はモダンなインテリアで、リラックスできる雰囲気が魅力です。
ルネちゃん
初めての海外ブルワリーで不安だワン。スタッフさんは英語しか話せないんじゃない?
りほ
心配しないで大丈夫だよ。ここのスタッフはとても親切で、クラフトビールの知識も豊富なんだ。英語が苦手でも、メニューを指差すだけで注文できるし、笑顔で対応してくれるよ。カウンター席に座れば、タップからビールが注がれる様子も見られるから楽しいよ!
メニューには多様なクラフトビールが揃っており、初心者から上級者まで楽しめるラインナップです。特におすすめは、自家製のIPAと季節限定のスタウトです。シンガポールでクラフトビールを楽しむなら、ぜひBrewerkzを訪れてみてください。



『Brewerkz』クラフトビール
実際に飲んだクラフトビールの紹介をしていきます。
クラフトビール タップリスト(飲めるビール一覧)価格、種類
度数の高いIPAが人気なのをUntappdで調査済みだったので、狙い打ちました!
一杯目はリバーサイド店で、二杯目以降はオーチャード店です。シンガポールのクラフトビールは一杯あたり2000円から3000円と、日本のクラフトビールよりやや高くて驚きました。シンガポールではアルコール類が高く、セブンイレブンで7%の350mlチューハイが約700円もします。
ルネちゃん
えっ!一杯3000円もするの!?高すぎて飲めないワン…
りほ
確かに日本と比べると高いよね。でもシンガポールではアルコール全般に高い税金がかかっているんだ。でも味わいは本格的で、旅行の記念に一杯飲むなら十分価値があると思うよ。特にBrewerkzは品質が安定していて、観光客にも人気があるんだ。ハッピーアワーがあれば少しお得に飲めることもあるから、入店時に確認してみるといいよ。
このように、シンガポールのクラフトビール事情は日本と比べて異なります。

クラフトビールの感想
West Coast IPA (10% ABV)

味わい要素 | 強度(1-5) | 特徴 |
---|---|---|
苦味 | 4/5 | 樹脂感のある力強い苦み |
甘味 | 3/5 | モルトの甘みとアルコール感 |
酸味 | 1/5 | ほとんど感じられない |
ボディ | 4/5 | 度数相応の力強い飲みごたえ |
アロマ強度 | 4/5 | 柑橘と松の香り、温度上昇で紅茶の風味 |
アルコール度数10%のWCIPAです!見た目は濁っていますが、チルヘイズで温度が高くなると透明になりました。このクラフトビールは本当においしかったです。ニーディープののうな樹脂感のある苦みもやや感じられ、温度が上がると紅茶の風味が強くなりました。若いビールのフレッシュさもアルコールと調和しており、とても心地よい味わいでした。度数相応の重さがあり、しっかりとした飲みごたえが楽しめました。
【初心者向け解説:West Coast IPA】
West Coast IPA(西海岸IPA)は、アメリカのカリフォルニア州を中心に発展したIPAスタイルです。特徴は、はっきりとした苦みとドライな後味、松や柑橘系の爽やかな香りにあります。日本の一般的なビールと比べると苦味が強く感じられますが、その苦味と香りのバランスが絶妙で、クラフトビール入門としても人気があります。アルコール度数は通常6〜7%程度ですが、このBrewerkzの10%は特に強めのバージョンです。
ルネちゃん
IPAって苦いだけで飲みにくそうだワン。度数が10%って強すぎて怖いよ…本当においしいの?
りほ
このWest Coast IPAは度数が10%と高いんだけど、バランスが絶妙なんだよ!最初は松やグレープフルーツみたいな樹脂感のある苦みを感じるけど、温度が上がると紅茶のような風味が広がって、とても複雑な味わいが楽しめるんだ。IPAが苦手な人でも挑戦する価値があると思うよ。僕が今回飲んだ中で一番おいしかったな!
Pale Ale

味わい要素 | 強度(1-5) | 特徴 |
---|---|---|
苦味 | 2/5 | 穏やかで爽やかな苦み |
甘味 | 2/5 | わずかなビスケットのような甘み |
酸味 | 1/5 | ほとんど感じられない |
ボディ | 2/5 | 軽快で飲みやすい |
アロマ強度 | 3/5 | フローラルでフルーティーな香り |
ペールエールもとてもよかったです。爽快にごくごく飲むことができ、ビールらしい自然な風味と丁寧に作られたアルコールがたまりませんでした。
ルネちゃん
ペールエールって何ワン?初心者でも飲みやすいのかな?
りほ
ペールエールは初心者にもおすすめのスタイルだよ!IPAほど苦くなくて、爽やかな飲み口が特徴なんだ。フルーティーな香りと軽やかなボディで、ビール入門としても最適だね。特にこのBrewerkzのペールエールは丁寧に作られていて、バランスが素晴らしいよ。暑いシンガポールの気候にもぴったりなんだ。
このクラフトビールは、美味しいペールエールを探している方におすすめです。
Nitro Stout

味わい要素 | 強度(1-5) | 特徴 |
---|---|---|
苦味 | 3/5 | コーヒーやチョコレートのような苦み |
甘味 | 3/5 | カラメルのような甘み |
酸味 | 1/5 | ほとんど感じられない |
ボディ | 4/5 | クリーミーでなめらかな口当たり |
アロマ強度 | 3/5 | コーヒーとダークチョコレートの香り |
【初心者向け解説:ナイトロスタウト】
ナイトロスタウトは、通常の二酸化炭素ではなく、窒素(ナイトロジェン)を使用して注がれるスタウトビールです。この製法により、泡がきめ細かくクリーミーになり、口当たりがなめらかで滑らかになります。よく知られているギネスビールが代表的な例です。見た目の特徴は、注いだ直後に泡が上から下へカスケードのように流れ落ちる「サージ」という現象が見られること。味わいは一般的なスタウト同様、ローストしたモルトから来るコーヒーやチョコレートの風味が楽しめます。
ナイトロスタウトも飲みました!甘いアロマと優しい口当たりが特徴です。基本に忠実で、とてもよかったです。このクラフトビールは、ナイトロスタウトの魅力を存分に楽しめる一杯です。
『Brewerkz』全体的な感想
初めて海外のブリューパブに行きました!とても楽しかったです。シンガポールに行く際は、ぜひ訪れてみてください。一杯あたりの価格が高めですが、シンガポールのクラフトビールを気軽に体験できます。
ルネちゃん
初めての海外ブルワリー、緊張しそうだワン…でもBrewerkzは初心者でも大丈夫?
りほ
全然大丈夫だよ!Brewerkzは観光客も多く訪れる場所だから、初心者でも気軽に入りやすいんだ。スタッフも慣れてるから、「What do you recommend?」(おすすめは何ですか?)と聞くだけで、その時の気分に合ったビールを提案してくれるよ。日本のクラフトビールとはまた違った味わいを発見できると思うから、ぜひ挑戦してみてね!
海外のクラフトビール好きにはおすすめのスポットです。ぜひシンガポールのブリューパブをお試しください!
よくある質問
Q: シンガポールのBrewerkzは日本語メニューがありますか? |
A: 訪問時点では日本語メニューは見かけませんでした。ただ、スタッフの英語は聞き取りやすく、また写真つきメニューもあるので安心です。 |
Q: Brewerkzで一番人気のビールは何ですか? |
A: Untappdでの評価や現地のスタッフによると、West Coast IPAとGolden Aleが人気だそうです。特にWest Coast IPAは度数が高いにも関わらず、バランスが良く飲みやすいと評判です。 |
Q: 食事もおいしいですか? |
A: はい、西洋料理を中心としたメニューが豊富で、ビールとの相性も考慮されています。特に揚げ物やバーガーはビールに合うおすすめメニューです。 |
Q: シンガポールの他のブリューパブと比べてどうですか? |
A: Brewerkzはシンガポール最古のブリューパブで、歴史と実績があります。特に日本人観光客にとっては、立地が良く観光地からアクセスしやすい点が大きな魅力です。シンガポールには他にもLevel33やRed Dot Breweryなどのブリューパブがありますが、初めての方には特にBrewerkzがおすすめです。 |
🍻 アメリカのクラフトビール探訪記
現在シアトル在住の筆者が、本場アメリカとカナダのクラフトビールシーンを巡る旅の記録を公開しています。ロサンゼルスの人気醸造所からポートランドの隠れた名店、バンクーバーのユニークなタップルームまで、北米各地のブルワリー訪問レポートを発信中。地元でしか味わえない限定ビールや醸造家との対話など、北米のビール文化を深掘りしたコンテンツはこちらのカテゴリーページからご覧いただけます。
シンガポールのクラフトビールを味わった感想はいかがでしたか?あなたも海外のブリューパブを訪れた経験がありましたら、ぜひコメントで教えてください!
※この記事の内容は2023年2月の訪問時点のものです。価格や営業時間などは変更されている可能性がありますので、最新情報は公式サイトでご確認ください。
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