【ベルギー風セゾン】Lantern Brewingを満喫!シアトルでクラフトビールを楽しむ旅行ガイド

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rihobeer

IT系エンジニアの視点でクラフトビールの魅力を発信中。日本のビアジャッジ資格保持者として2024年JGBAでも審査に参加。現在はシアトル拠点で米日のクラフト文化を比較しながら、醸造プロセスやレビューを提供。「ブルワリーの魅力が正しく伝わる世界」を目指し、プロンプトエンジニアリングやWeb刷新など、IT知識を活かしてブルワーをサポート。ビールとテクノロジーについてのご質問はお気軽に。乾杯🍻

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こんにちは、クラフトビール好きのりほです。今回は、シアトルにある「Lantern Brewing」の魅力や最新タップリスト、私が実際に飲んだビールのレビューをお届けします!ベルギースタイルとフランス醸造技術に敬意を表した、ワシントン地元の素材を活かした個性的なブルワリーです。

Lantern Brewing タップルームの外観。木の温もりが感じられる雰囲気の良い店構え
Lantern Brewing タップルーム

りほ

ベルギー、フランス、地元へのリスペクトが強く、店内にはそれぞれの国旗が飾られていました。歴史的なビールを地元の材料とアメリカンスタイルで表現する面白いブルワリーです!

この記事でわかること

  • Lantern Brewingの最新タップリストと特徴的なビール
  • 実際に飲んだビールの詳細なテイスティングレポート
  • ブルワリー訪問時の雰囲気や注文方法
  • シアトルでのクラフトビール体験の楽しみ方

Lantern Brewingの概要

項目 詳細
会社 Lantern Brewing
所在地 938 N 95th St, Seattle, WA 98103, USA
ブルワリー公式サイト https://www.lanternbrewing.com/
レビューサイト Untappd, BeerAdvocate
ブルワリー公式SNS Instagram
主なビールラインナップ Bonneville, Au Brun, Left Mitten, Verne 2024, Joliefolie, Du Bel, Necti-cot Sour, Naughty Gnome, Montfort Stout, Sprin!
醸造のこだわり ワシントン産の原材料とベルギー・フランスの伝統的な醸造技術の融合

Lantern Brewingの魅力

Lantern Brewingは、地元ワシントン産の素材と伝統的なベルギースタイルの技術を融合させた、ユニークなクラフトビールを提供するブルワリー。落ち着いた雰囲気のタップルームで、ゆったりとビールを楽しむことができます。


ルネちゃん

ベルギースタイルって何が特徴なのワン?


りほ

ベルギービールは複雑な風味と酵母由来の香りが特徴だよ。フルーティーさやスパイシーさがあり、アメリカンクラフトビールと比べて苦味より香りや味わいのバランスを重視するんだ。

タップリスト メニュー

Lantern Brewing のタップリストメニューボード。多様なビアスタイルが黒板に丁寧に書かれている
タップリストボード
Lantern Brewing のメニュー詳細。各ビールの特徴や原料、製法が詳しく記載されている
詳細なビール説明

【初心者向け解説:IBUとABV】

IBU(International Bitterness Units)はビールの苦味を表す単位です。数値が高いほど苦味が強くなります。一般的なラガーは10-20程度、IPAは40-70程度です。ABVはアルコール度数を表し、パーセンテージで示されます。アメリカのクラフトビールは4〜7%が一般的ですが、様々なスタイルによって異なります。

  • Bonneville (5.7%):Craft Maltをベースに、CascadeやCentennialなどのホップが効いたドライホップダブルペールエール。
  • Au Brun (4.3%):アンバーブラウンのビエール・ド・ガルド。バランスの取れたライトな味わいとクリーンなフィニッシュが特徴。
  • Left Mitten (5.7%):クローブ、シトラスピール、ジンジャー、コリアンダー、カルダモンを使用したウィンタースパイスのブラウンエール。
  • Verne 2024 (6.3%):ローカルのロラルとエクアノットホップを使用したバレルホップのセゾン。
  • Joliefolie (5.9%):ベルジャンスタイルのブロンドエール。Citra、Amarillo、El Doradoホップを使用したドライホップ仕上げ。
  • Du Bel (5.6%):クラシックなベルジャンスタイルのダークエール。特別なダークモルトと砂糖を使用。
  • Necti-cot Sour (5.2%):アプリコットとネクタリンで再発酵させたバレルフルーツのサワーエール。
  • Naughty Gnome (4.0%):ビートとベリーを使用したスムーズなウィートエール。鮮やかな色味とユニークな風味が魅力。
  • Montfort Stout (4.6%):タートチェリーを加えたリッチなチョコレートスタウト。
  • Sprin! (4.3%):ライトボディのブライトエール。クリーンなフィニッシュと心地よいホップ感が特徴。

ルネちゃん

ビエール・ド・ガルドって何ワン?初めて聞いたよ!


りほ

フランス北部発祥の伝統的なビールスタイルだよ。「保存するためのビール」という意味で、昔は夏の農作業のために冬に醸造して保存していたんだ。複雑な麦芽の風味と適度な酸味が特徴で、熟成によって味が良くなるビールなんだよ。

飲んだビールのレビュー

飲み比べセットが税込みで8ドルでした!すごくお得ですね。。。ありがたい!

Lantern Brewing の飲み比べセット。4種類の異なるスタイルのビールが木製のトレイに並んでいる
飲み比べセット

Du Bel ベルジャンダークエール

Du Bel ベルジャンダークエール。深い茶褐色の色合いと薄いクリーム色の泡が特徴的
Du Bel ベルジャンダークエール

Du Belは、クラシックなベルジャンスタイルのダークエールで、特別なダークモルトと砂糖の残糖感が深みのある味わいを生み出しています。芳醇な香りとまろやかな甘みが口の中に広がり、飲みごたえ抜群の一杯でした。ややべたっとした印象があり、とてもまったりしています。

味わい要素強度(1-5)特徴
苦味2/5控えめで後味に少し感じる程度
甘味4/5カラメルや黒糖のような深い甘さ
酸味1/5ほとんど感じない
ボディ4/5しっかりとした重厚感
アロマ強度3/5ダークフルーツとカラメルの香り

Montfort Stout チョコレートチェリースタウト

Montfort Stout チョコレートチェリースタウト。黒に近い濃厚な色合いと赤みを帯びた光沢が特徴的
Montfort Stout チョコレートチェリースタウト

Montfort Stoutは、タートチェリーの酸味が加わったチョコレートスタウト。濃厚なチョコレートフレーバーと程よいチェリーのアクセントが絶妙に調和し、デザート感覚で楽しめるユニークなスタウトです。甘すぎることはなく、心地良いタルトのような甘味とホップの苦味がほのかな焦げ感を演出していて、心地いい余韻に包まれます。甘いケーキがとても欲しくなります。

味わい要素強度(1-5)特徴
苦味3/5ダークチョコレートのような苦味
甘味4/5チョコレートの甘みとチェリーの自然な甘さ
酸味2/5タートチェリー由来の軽い酸味
ボディ4/5滑らかでクリーミーな口当たり
アロマ強度4/5チョコレートとチェリーの豊かな香り

Necti-cot Sour フルーツサワー

Necti-cot Sour フルーツサワー。オレンジがかった琥珀色で、透明感のある美しい色合い
Necti-cot Sour フルーツサワー

Necti-cot Sourは、アプリコットとネクタリンのフルーティな酸味が特徴のサワービール。バレルフルーツの風味がしっかりと感じられ、爽やかな酸味が暑い日にもぴったりの一杯でした。個人的にはこの中で一番好きです。パンチが効いた酸味と共にネクタリンの強い甘みが広がります。口の中で維持すると、杏のような甘さが広がり、とても心地いいです。


ルネちゃん

バレルフルーツって何ワン?樽に入れたフルーツなの?


りほ

その通り!バレル(樽)の中でビールとフルーツを一緒に熟成させる製法だよ。木樽の特性とフルーツの風味が融合して、複雑な味わいが生まれるんだ。フルーツの酸味や甘みがより深く引き出されるのが特徴なんだよ。

味わい要素強度(1-5)特徴
苦味1/5ほとんど感じない
甘味3/5フルーツの自然な甘さ
酸味4/5アプリコットとネクタリンのさわやかな酸味
ボディ2/5軽めでさっぱりとした口当たり
アロマ強度5/5フレッシュなフルーツの豊かな香り

Verne 2024 バレルホップセゾン

Verne 2024 バレルホップセゾン。淡い金色で透明感があり、きめ細かい白い泡が特徴的
Verne 2024 バレルホップセゾン

Verneは、ローカルのロラルとエクアノットホップを使用したバレルホップのセゾン。スパイシーさとフルーティな香りが絶妙なバランスを生み出しており、エレガントで飲みやすいセゾンでした。

【初心者向け解説:セゾン】

セゾンとは、ベルギー南部のワロン地方発祥のビアスタイルです。もともと農作業の合間に飲む「季節のビール」として夏用に醸造されていました。特徴的なのは、独特の酵母由来のスパイシーさとフルーティな香り、そして爽やかで軽快な飲み口です。現代のクラフトビールシーンでは、実験的な解釈も多く見られる人気スタイルです。

味わい要素強度(1-5)特徴
苦味2/5控えめなホップの苦味
甘味2/5軽い穀物の甘さ
酸味1/5わずかな酸味
ボディ3/5ミディアムボディで飲みやすい
アロマ強度4/5スパイシーでフルーティな香り

タップルームの雰囲気

地域の溜まり場といった印象です。周りは高級住宅街で、上品なお客さんたちが家族連れでいらしています。タップルームにはボードゲームが用意されており、家族でプレイして楽しんでいるグループがたくさんいました。ビールを飲んでいると、ボードゲームのルールを説明する声や、ゲームが盛り上がって、マジで??といった声が聞こえてきます。熟成用のバレルもたくさん飾られていて、とてもかっこいい!端っこの席に座るとバレルに囲まれてビールを飲めます!

Lantern Brewing のタップルーム内部。木製の樽(バレル)が多数並び、居心地の良い雰囲気を作り出している
バレルに囲まれる幸せ
Lantern Brewing の入口。シンプルながらも趣のある外観でやや目立ちにくい位置にある
入口は少しわかりづらいです。
Lantern Brewing の店内ルールが書かれた看板。楽しく快適に過ごすためのガイドラインが示されている
店内ルール

楽しもう!誰でも歓迎だけど、犬も子供も目を離さないように!他人への敬意と雰囲気を大切に!といったことが書かれています。

Lantern Brewing 注文の仕方

Lantern Brewingでは、タップルームで直接レジに行き、飲みたいビールを注文します。英語が不安な方は以下の手順を参考にしてください。

ビールの名前は独特なので、タップリストの写真を撮って指差し注文するのが安心です。

Step 1:「Can I have a pint of [ビール名]?」のように注文
Step 2:レジで「Tab, Open? Close?」と聞かれたら、後払い(Open)か都度払いか(Close)を選択
Step 3:年齢確認が必要な場合はID(パスポートや免許証)を提示
Step 4:現金、Apple Pay、クレジットカードなどで支払い
Step 5:タブレットを操作しチップ額を選択、サイン
Step 6:カウンターからビールを受け取る

「ジューシーなヘイジーIPAを飲みたいんだけど、おすすめはある?」と聞いてみると、店員さんが季節の限定や定番を親切に教えてくれます。気になるものを少しずつ試飲させてもらえる場合があるので、迷ったら相談してみましょう。


ルネちゃん

チップの相場はどれくらいワン?恥ずかしい思いはしたくないよ…


りほ

アメリカのブルワリーでは通常15〜20%が標準的だよ。タブレットでは通常15%、18%、20%の選択肢が表示されるから、18%を選んでおけば間違いないね。特に良いサービスだったと感じたら20%にするといいよ。

アクセスと位置情報

よくある質問

Q: Lantern Brewingは予約が必要ですか?
A: 通常は予約不要です。直接訪問して席に着くスタイルです。大人数の場合は事前に問い合わせることをおすすめします。
Q: キッズフレンドリーですか?
A: はい、子供連れでも大丈夫です。実際に家族連れのお客さんが多く、ボードゲームで楽しんでいました。ただし、子供から目を離さないようにという注意書きがあります。
Q: フードメニューはありますか?
A: 軽食のみの提供です。近隣のレストランからデリバリーを頼むこともできます。また、時々フードトラックが来ることもあります。

訪問の感想とまとめ

Lantern Brewingは、クラフトビール好きにとってシアトル旅行中に外せないスポットです。伝統的なビールスタイル、アットホームな雰囲気、そして高品質なビール体験を提供してくれる魅力的な場所でした。特にセゾンやサワーなど、独自の解釈で作られたビールは一味違った体験ができます。

★★★★☆
総合評価: 4/5(雰囲気、品質、価格のバランスが良い)

りほ

アメリカで、少し変わったタップリストのタップルームに行きたいのであれば、是非おすすめのブリューパブです!何より場所の雰囲気が最高でした。また来たいなぁ。

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シアトルのクラフトビール情報一覧

クラフトビール探訪記

現在シアトル在住の筆者が、本場アメリカとカナダのクラフトビールシーンを巡る旅の記録を公開しています。ロサンゼルスの人気醸造所からポートランドの隠れた名店、バンクーバーのユニークなタップルームまで、北米各地のブルワリー訪問レポートを発信中。地元でしか味わえない限定ビールや醸造家との対話など、北米のビール文化を深掘りしたコンテンツはこちらのカテゴリーページからご覧いただけます。

USA
「USA」の記事一覧です。

2024年まで日本在住だった筆者が、全国各地のクラフトビールシーンを巡る旅の記録を公開しています。北は北海道から南は九州まで、日本全国の個性豊かなブルワリーを訪問。蔵元直営のタップルームから地域に根差したビアパブまで、日本のクラフトビール文化を体験するレポートを発信中。季節限定醸造や地元食材を活かしたユニークなビール、杜氏との対話など、日本のクラフトビールの魅力を深掘りしたコンテンツはこちらのタグページからご覧いただけます。

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