カリフォルニア州アナハイム。ディズニーランドの街として知られるこの土地には、近年、全米のビールファンが注目するブルワリーが次々と生まれています。今回ご紹介するのは、その中でも「La Palma Beer Trail」と呼ばれる醸造所密集エリアにあるBrewery X(ブルワリーX)。2026年のロサンゼルス・アナハイム遠征で実際に足を運び、その実力をたっぷり味わってきました。
「X」が意味するのは、人と人が交わる場所。ヨーロッパのビアガーデンを思わせる開放的な空間と、World Beer Cupで金賞を獲得したIPAを軸に、南カリフォルニアのクラフトシーンで急成長を遂げている1軒です。


🏛️ ブルワリーの歩みと醸造哲学
Brewery Xは2018年に設立、2019年にアナハイムでタップルームをオープンしました。ユニークなのはその出自で、南カリフォルニア大学(USC)の起業・イノベーション修士プログラムから生まれたプロジェクトが母体になっています。創業にはPennington家(Paige・Carley・Chris Pennington)らが関わり、ビジネスとしての設計とクラフトビールへの情熱を両立させてきました。
醸造を率いるのは、Chief Brewing OfficerのTrevor Walls氏。ドイツの醸造アカデミー(Doemens Academy)などで学んだのち、The BrueryやPizza Port(San Clemente)といった南カリフォルニアの実力派ブルワリーでキャリアを積んだ人物です。余計なものを足さず、クリーンで雑味のないビールを目指す姿勢が、看板のIPAからピルスナーまで一貫して貫かれています。
業界での存在感も急速に高まりました。2025年にはカリフォルニアの老舗Karl Straussとの流通提携を結ぶなど、オレンジカウンティ発のブルワリーとしては異例のスピードで規模を広げています。そして開業からわずか数年でWorld Beer Cup 2025のアメリカンIPA部門金賞という快挙を達成し、ビアガーデン併設の地域密着型でありながら全米トップクラスの醸造技術を証明してみせました。


🗺️ アクセス・基本情報
| 正式名称 | Brewery X(ブルワリーX) |
|---|---|
| 所在地 | 3191 E La Palma Ave, Anaheim, CA 92806(La Palma Beer Trail) |
| 公式サイト | brewery-x.com |
| 公式Instagram | @brewery_x |
| 創業 | 2018年設立/2019年タップルーム開業 |
| 特徴 | 大型ビアガーデン・家族&ペット歓迎・La Palma Beer Trailの醸造所密集エリア |
※営業時間は変動するため、訪問前に必ず公式サイト・公式Instagramで最新情報をご確認ください。

🌴 施設・雰囲気
Brewery X最大の魅力は、ヨーロッパのリゾートを思わせる広々としたビアガーデンです。屋外席が中心の開放的なつくりで、晴天の多い南カリフォルニアの気候にぴったり。家族連れもペット同伴も歓迎されていて、週末は地元の人々で賑わいます。
「X=人々が交わる場所」というコンセプトの通り、ビール初心者からマニアまで、誰もが居心地よく過ごせる空気感がありました。


🍺 飲んだビール・看板ビール
Brewery Xを語るうえで外せないのが、看板の2銘柄です。アメリカンIPAの「Super Slap」はWorld Beer Cupで2度の受賞歴を持ち、ボヘミアンスタイル・ピルスナーの「Battlesnakes」はGABFで銅メダルを獲得しています。
| ビール名 | スタイル | 受賞 |
|---|---|---|
| Super Slap | American-Style IPA | World Beer Cup 2025 金賞 / 2022 銀賞 |
| Battlesnakes | Bohemian-Style Pilsener | GABF 2022 銅賞 |
| Slap & Tickle | IPA | — |
※ABV(アルコール度数)・IBU(苦味の指標)の公式数値は記事公開時点で確認できた一次情報がないため、確定値の記載は控えています。最新スペックは公式サイト・Untappd等でご確認ください。
実際に飲んでみた印象として、IPAはアルコール度数が高めでもボディが重くなりすぎず、軽やかに飲み進められる仕上がり。トロピカルフルーツとシトラスを思わせる華やかなホップアロマと、しっかりしたホップのパンチが両立していました。



⭐ 評価・業界での位置づけ
Brewery Xの実力は、コンペティションでの受賞だけでなく、業界の動きからも見て取れます。2025年に結ばれたKarl Straussとの流通提携は、単なる地域ブルワリーの枠を超えた評価の表れと言えるでしょう。
World Beer Cup 2025のアメリカンIPA部門金賞は、世界中から数千点が出品される激戦カテゴリでの受賞であり、Super Slapの完成度の高さを裏付けています。

🏆 受賞歴
Brewery Xの主な受賞歴は以下の通りです。最新の受賞データは、当サイトの受賞歴データベースとも連携しています。
- World Beer Cup 2025 — American-Style India Pale Ale 部門 金賞(Super Slap)
- World Beer Cup 2022 — American-Style India Pale Ale 部門 銀賞(Super Slap)
- Great American Beer Festival(GABF)2022 — Bohemian-Style Pilsener 部門 銅賞(Battlesnakes)
📷 訪問の様子(Instagram)
実際の訪問の様子は、当ブログのInstagram(@lobeerve)でも紹介しています。
この投稿をInstagramで見る
🛒 おうちでアメリカ西海岸IPAを楽しむなら
Brewery Xのビールは現時点で日本への正規流通はありませんが、同じ西海岸スタイルのアメリカンIPAやヘイジーIPAは、国内通販でも手に入ります。香り高いホップを存分に楽しむなら、専用のIPAグラスを使うと立ち上るアロマがぐっと豊かになります。
※上記は一般的な関連商品の検索リンクです。Brewery Xの製品ではありません。
📝 総合評価
Brewery Xは、起業プログラム発という異色の出自を持つブルワリーです。Trevor Walls氏の確かな醸造技術によってWorld Beer Cup金賞という結果を出し、いまや南カリフォルニアで注目される実力派へと成長しました。開放的なビアガーデンの雰囲気と、軽やかながらパンチの効いたIPA――観光のついでにも、ビール目的でも訪れる価値が十分にある1軒でした。


🗣️ 英語での注文ガイド
現地で使える簡単な英語フレーズをまとめました。
- おすすめのIPAはどれですか? → Which IPA do you recommend?
- テイスター(少量飲み比べ)はできますか? → Can I get a flight?
- 金賞を獲ったビールはどれですか? → Which beer won the award?
- 持ち帰り用の缶はありますか? → Do you have cans to go?

⚠️ 免責事項
本記事の情報は執筆時点のものであり、営業時間・提供ビール・価格等は変更される場合があります。訪問前に必ず公式サイト・公式SNSで最新情報をご確認ください。受賞歴は主催団体の公式発表および当サイトの受賞歴データベースに基づきます。
※本記事はInstagram投稿(@lobeerve)等の公開情報および各種一次・二次情報をもとに作成しています。
❓ よくある質問(FAQ)
Q. Brewery Xはどこにありますか?
A. カリフォルニア州アナハイム(3191 E La Palma Ave, Anaheim, CA 92806)の「La Palma Beer Trail」エリアにあります。ディズニーランドからも近い立地です。
Q. どのビールが受賞していますか?
A. アメリカンIPA「Super Slap」がWorld Beer Cup 2025で金賞・2022で銀賞、ピルスナー「Battlesnakes」がGABF 2022で銅賞を獲得しています。
Q. ペットや子ども連れでも入れますか?
A. はい。Brewery Xは大型ビアガーデンを備え、家族連れ・ペット同伴を歓迎しています。

🍻 同じ旅でまわった醸造所
今回のロサンゼルス・アナハイム遠征では、Brewery X以外にも魅力的な醸造所をまわりました。あわせてどうぞ。
受賞ビールの全体像はWorld Beer Cup 2025 受賞ガイドもご覧ください。
📚 参考情報・公式リンク
- Brewery X 公式サイト:brewery-x.com
- Brewery X 公式Instagram:@brewery_x
- World Beer Cup(Brewers Association):worldbeercup.org
- ブルワリー来歴・ブルワー経歴の参考:Orange County Insiders — Brewery X Anaheim
- Karl Strauss 流通提携(2025):Brewbound

ビール醸造のプロも愛読!ホップの魅力がわかる『THE NEW IPA』
歴史好き必見!『ビール大全』で深掘り
『ビールのつくりかた大事典』で醸造プロセスを学ぼう
Twitterで新着情報を受け取る
