【チェコスタイル】Godspeedの「Sklepník」ピルスナーラガー完全レビュー – ピルスナーウルケルへのオマージュ
みなさん、こんにちは!今回は、チェコの伝統的なピルスナーにオマージュを捧げたGodspeed Brewery(ゴッドスピード・ブルワリー)の「Sklepník Old Pilsen Style Lager」をご紹介します。伝統的な醸造方法で作られたこのビールの味わいと香りを、初心者の方にもわかりやすく解説します!
Godspeed BreweryとSklepníkとは?
「Godspeed Brewery(ゴッドスピード・ブルワリー)」はカナダのトロントに本拠地を置くクラフトブルワリーです。日本人の醸造家が手掛けており、伝統的なヨーロッパスタイルのビールと日本の文化を融合させた個性的なクラフトビールを生み出しています。
「Sklepník(スクレプニーク)」はチェコ語で「セラーマン(地下室の管理人)」を意味し、ピルスナーの発祥地であるチェコのプルゼニ(ピルゼン)にあるピルスナー・ウルケルの地下セラーへのオマージュとして名付けられました。
【初心者向け解説】
「ピルスナー」とは、1842年にチェコのピルゼン(プルゼニ)で誕生したビールスタイルです。黄金色で透明感があり、ホップの爽やかな苦みが特徴的なラガービールです。「ピルスナー・ウルケル」はこのスタイルの元祖とされる有名なブランドで、世界中のピルスナータイプのビールに影響を与えました。

このビールの特徴
Sklepník Old Pilsen Style Lagerは、チェコの伝統的なピルスナーへのリスペクトを込めて作られた特別なビールです。このビールの「ステンレスエディション」は、以下のような特徴があります:
- 醸造方法:トリプルデコクションマッシュという伝統的な製法
- 熟成:発酵後、ステンレス発酵タンクで7週間の低温熟成
- 炭酸:天然炭酸を使用
- 濾過:無濾過で風味をそのまま残す
【初心者向け解説】
「デコクションマッシュ」とは、麦汁の一部を取り出して煮沸し、元の麦汁に戻す工程を繰り返す伝統的な醸造方法です。「トリプル」はこの工程を3回行うことを意味します。手間のかかる方法ですが、より深い麦芽の風味を引き出すことができます。チェコのピルスナーでは伝統的に使われてきた製法です。
「ピルスナー ウルケルの地下セラーを訪れ、ピッチが並んだオーク樽でオリジナルのレシピを試飲すると、他のビール体験では味わえないような印象が残ります。何年も経っても、地下室の湿った苦い寒さを今でも思い出すことができます。神聖な壁に並ぶ雄大な樽の列と列を思い出すでしょう。最も重要なことは、これらの手作りの容器の1つから直接オリジナルのピルスナーを味わうと、そもそもビールに恋をした理由を思い出したことです。これは、Sklepník Old Pilsen Style Lagerを作ったときの経験です。私たちは謙虚な表現で同様の情熱を刺激することを熱望することしかできません。ナ・ズドラヴィー!」(ブルワリー公式サイトより)
発売日と入手方法
このビールは2022年10月13日に発売されました。私は「The Slop Shop」で購入しました。インポーターは「ハリーメイ」が担当しています。

徹底レビュー
それでは、Sklepník Old Pilsen Style Lagerを実際に飲んだ感想をご紹介します。ピルスナーの特徴を知るのに最適なビールですので、初心者の方も是非参考にしてみてください。
見た目
グラスに注ぐと、完璧な透明度を持つ黄金色の液体が現れます。いわゆる「チルヘイズ」(冷やすと発生する濁り)も全く見られない、クリスタルクリアな見た目です。泡は白く、きめ細かく、程よい厚みがあります。
【初心者向け解説】
「チルヘイズ」とは、ビールを冷やした時に生じる淡い濁りのことです。タンパク質やポリフェノールが低温で結合して発生する現象で、品質には問題ありません。多くのクラフトビールでは濾過を最小限にするため、この現象が見られますが、このビールは伝統的なピルスナーのスタイルを再現するため、完全な透明度を持たせています。
香り
アロマ(鼻から直接感じる香り)
グラスを鼻に近づけると、まずピルスナー・ウルケルを思わせる独特のエグみを感じます。これは醸造過程で生成される「ダイアセチル」と呼ばれる成分によるもので、チェコのピルスナーでは伝統的に許容される特徴です。
その奥には堂々としたモルトの甘みと柑橘系の爽やかさがあり、特にミントと八朔が混ざり合ったような香りが印象的です。
フレーバー(口に含んだ時に鼻から抜ける香り)
一口飲むと、まず強い八朔の香りが広がり、続いてマーマレードのような香りが追いかけてきます。その後、次第に甘いビスケットのような香りに変わり、喉を通る時には爽やかで心地良い風味に変化します。
【初心者向け解説】
「ダイアセチル」とは、発酵過程で生成される成分で、バターやバタースコッチのような風味を持ちます。多くのビールスタイルでは欠陥とされますが、チェコのピルスナーでは少量の存在が伝統的に許容され、特徴の一部とされています。「八朔(はっさく)」は日本の柑橘類で、グレープフルーツに似た爽やかな苦みがあります。
味わい
口当たり
口に含んだ瞬間、水のように澄んだ口当たりが印象的です。するするとスムーズに口に入ってくる感覚と、わずかに感じるミント系の清涼感が特徴です。
コクと質感
味わいでは、モルトの甘さとダイアセチルのバター風味が絶妙に組み合わさっています。まるでバターを塗ったパンのような心地よい甘みが口の中に広がり、その後を追うように爽やかなミントの風味が全体を引き締めます。
ホップの苦みもしっかりと感じられますが、驚くような強さではなく、安定感のある苦みです。奥底にはわずかなブドウの皮のようなニュアンスも感じられ、複雑さを増しています。
飲み込む瞬間
飲み込む時には爽やかな清涼感が喉を通ります。ピルスナー・ウルケルを彷彿とさせる感覚ですが、それに加えてより強い爽快感があります。発売から時間が経っていてもフレッシュさを保っているのは、ホップの使い方が絶妙だからでしょう。
後味
飲んだ後には心地よい辛みのような余韻が口の中に長く残ります。わさびのような和の食材との相性が良さそうです。その後は八朔のような柑橘系の苦味がひたすら長く続き、飲み終わった後も満足感を与えてくれます。

全体的な印象
このビールは、八朔感が強くなったピルスナー・ウルケルのリスペクトビールと表現できます。伝統的なチェコのピルスナーの特徴を残しながらも、独自の個性を持ち合わせている点が素晴らしいです。
伝統を尊重しつつも新しさを感じさせる、バランスの取れた味わいは、チェコビールファンだけでなく、爽やかで飲みやすいビールを求める方にもおすすめできます。
最後の一滴まで
ボトルの底に残った最後の一滴まで楽しむと、八朔の風味がより強く感じられます。ミントのような清涼感も引き続き存在し、辛すぎることはありません。わずかに杏のような印象も感じられ、最後の一滴まで楽しめる味わい深さがあります。
ボトルの中身を分けて飲む場合は、最初から最後まで均等に注ぐよりも、あえて分けることで八朔感の変化を楽しめるのも魅力の一つです。
まとめ
Godspeed BreweryのSklepník Old Pilsen Style Lagerは、伝統的なチェコのピルスナーへのリスペクトを感じさせながらも、独自の個性を持った素晴らしいビールです。
特におすすめしたいポイントは以下の通りです:
- 伝統的な醸造方法による深い味わい
- 完璧な透明度とクリアな黄金色
- 八朔のような柑橘系の爽やかな香り
- バターのようなダイアセチルとモルトの甘みのバランス
- ミントのような清涼感のある後味
チェコビールファンはもちろん、クラフトビール初心者の方にもおすすめできる一本です。伝統的なピルスナーの魅力を知るきっかけにもなるでしょう。見かけたら、ぜひ試してみてください!
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