Knee Deep / Galaxy on Fire (WCIPA 6.5%)
🍺 Knee Deep Galaxy on Fire WCIPA レビュー
Knee Deep Brewing Companyの「Galaxy on Fire」は、6.5%のアルコール度数を持つWest Coast IPA(WCIPA)です。カリフォルニア州オーバーンに拠点を置く同ブルワリーが、オーストラリア原産のGalaxyホップを特徴的に使用して醸造したビールで、トロピカルフルーツの豊かな香りとWest Coastスタイルらしい苦味のバランスが魅力的な一本です。
📋 確認済み事実情報
- ブルワリー: Knee Deep Brewing Company(2010年創業、カリフォルニア州オーバーン)
- ビアスタイル: West Coast IPA (WCIPA)
- アルコール度数: 6.5%
- 主要ホップ: Galaxy(オーストラリア原産、α酸含有量11.5-16%)

Galaxy ホップはオーストラリア原産で、α酸含有量が11.5-16%と高く、パッションフルーツや桃の独特な香りが特徴ホプ!主要なフレーバー化合物はリナロール、ゲラニオール、シトロネロールで、これらがトロピカルフルーツの香りを作り出すホプ!
🏭 Knee Deep Brewing Company について
Knee Deep Brewing Companyは2010年にカリフォルニア州オーバーンで創業されたクラフトブルワリーです。West Coast IPAの伝統的なスタイルを得意とし、ホップを前面に押し出した力強いビール作りで知られています。同ブルワリーは通常、より苦味の強いIPAを製造していることで評価されており、「Galaxy on Fire」はその中でもホップの香りにフォーカスしたユニークなアプローチの一本となっています。
🎨 外観
透明感のある琥珀色で、わずかに黄色がかった色調。グラスの向こう側が見える程度の透明度を保っており、WCIPA らしいクリアな外観です。泡立ちは中程度で、適切な保持力を示しています。
👃 アロマプロファイル
👃 アロマプロファイル
⚠️ 個人的感想
以下の香り評価は個人的な感想です。香りの感じ方は人それぞれ大きく異なります。
鼻腔前方受動器での印象
時間の経過による影響と思われますが、最初に期待していたトロピカルな印象はやや弱まっていました。IPAのホップの香りは酸化に敏感で、時間が経つと変化することが知られています。

時間が経つとビールの香りって変わっちゃうの?ワン

特にIPAのホップの香りは酸化に敏感だから、時間が経つと薄れちゃうんだ。これは科学的に証明されている現象で、だからIPAは出来るだけ新鮮なうちに飲むのがベストだよ。
鼻腔後方受容器での印象
★ 美しい桃の香り ★ 凍らせて砕いたかのような美しい桃の香りが印象的でした。この部分だけでも飲む価値があると感じられる、超絶トロピカルな香り。Galaxy ホップの特徴が見事に表現されていると感じました。

Galaxy ホップのことをもっと知りたくなったワン!どんな本で勉強できるの?

Stan Hieronymusの「For the Love of Hops」は100種類以上のホップ品種について詳しく解説している名著ホプ!Galaxy ホップの香り成分や使い方も詳しく書かれているホプ!
📚 ホップについて詳しく学びたい方に
For the Love of Hops: The Practical Guide to Aroma, Bitterness and the Culture of Hops
Stan Hieronymus著。100種類以上のホップ品種の詳細解説とプロのブルワー16人のレシピを収録
👅 味わいプロファイル
味わい強度
口当たり
ビールらしい自然な口当たり。過度な濃厚さはなく、WCIPAらしいクリーンで飲みやすい質感でした。
コクと質感
Lupulin Riverというビールに近いモルトの使い方で、しっかりした支えがありながらもメインはホップという印象。モルトはあまり目立たず、ホップの強いチクル感(針のような刺激感)が際立っていました。

チクル感って何だワン?痛いの?

痛いわけじゃないよ。舌にピリピリとした刺激を感じる感覚で、IPAの苦味の特徴の一つなんだ。これはホップのα酸やβ酸による刺激で、人によって感じ方は違うけど、ビールの個性の一部なんだ。
飲み込む瞬間
ダンク系のニュアンスも強く感じられましたが、時間経過により少し弱まっている可能性があります。飲んだ瞬間に鼻の奥を通る爽やかなミント感と、パッションフルーツの風味の組み合わせが印象的でした。
後味
チクル感を超えたシップのような印象が長く残りました。やや酸味も強く感じられましたが、これは時間経過による酸化の影響と考えられます。
🏆 総合評価
非常に美味しいビールでしたが、Knee Deep ブルワリーらしい鋭い苦味を期待すると少し物足りなく感じる方もいるかもしれません。しかし、トロピカル系 WCIPA としては最高レベルの出来映えだと感じました。Galaxy ホップの凍らせて砕いた桃のようなニュアンスが見事に表現されており、このホップの特性を活かした優れたビールです。

Knee Deep Brewing の典型的なスタイルは確かにもっと苦味が強いビールが多いホプ!でも「Galaxy on Fire」は Galaxy ホップの香り特性を最大限に活かすために、苦味を抑えめにしたバランス重視のアプローチを取っているホプ!

このビール、とってもおいしそうワン!IPAについてもっと勉強したいワン!

IPAについて詳しく学びたいなら、専門書がおすすめだよ。下にIPAの歴史から醸造技術まで詳しく解説した本を紹介しているから、チェックしてみて!
⭐ IPAを深く理解したい方におすすめ
IPA: Brewing Techniques, Recipes and the Evolution of India Pale Ale
Mitch Steele著。IPAの歴史から現代の醸造技術まで、48のレシピと共に詳しく解説
Stone BrewingやRussian River、Dogfish Headなど有名ブルワリーのレシピも収録。IPAの歴史と技術を体系的に学べる決定版です。
⚠️ オフフレーバー
特に検出されたオフフレーバーはありませんでした。
🍺 底での変化
グラスの底の部分では、砕いた桃とアルコールの風味に加えて、吟醸香のような日本酒を思わせる香りが現れました。本体部分は美味しかったですが、この底の部分は個人的には苦手でした。濃すぎるわけでもなく、辛くもないのですが、非常に日本酒らしい綺麗な風味で、日本酒が苦手な人には合わないかもしれません。

ビールなのに日本酒の味がするなんて不思議ワン。それって普通なの?

時々あることだよ。特に高アルコールのビールや、特定の酵母を使ったビールでは、エステル香という香り成分が日本酒の吟醸香に似た印象を与えることがあるんだ。これは科学的にも説明できる現象なんだよ。

⚠️ 重要な注意事項
上記の味覚評価は全て個人的な感想です。ビールの味覚は人それぞれ大きく異なります。
📚 参考情報
本記事の事実確認に使用した信頼できる情報源:
- Knee Deep Brewing Company 公式サイト – https://kneedeepbrewing.com (確認日: 2025年6月17日)
- Galaxy ホップに関する醸造技術資料 – ホップの品種特性とフレーバー化合物に関する業界標準資料
- West Coast IPA スタイルガイドライン – BJCP 2021年版ビアスタイルガイドライン
- ビール醸造における酸化と香り成分の変化 – 醸造科学に関する学術資料
※情報は予告なく変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
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