訪問日: 2025年6月13日〜15日 | 記事公開: 2025年6月
2025年6月、3日間でNYCとHudson Valleyのクラフトビールシーンを巡る旅に出ました。Other HalfからSuarez Family Brewery、Root + Branchまで、アメリカンクラフトビールの最前線を体験。このレポートでは、訪問した各ブルワリーの特徴、実際に飲んだビールの詳細分析、そして車なしでの効率的な移動方法まで、すべて実体験に基づいて徹底解説します。
この記事でわかること
- NYCとHudson Valleyの必訪ブルワリー9箇所の詳細レビュー
- 各ブルワリーの代表的なビールと醸造技術の特徴
- 車なしでのHudson Valley移動実践ガイド(Amtrak + Uber戦略)
- 3日間の実際の費用内訳と時間配分(総額約$370〜470/人)
- 具体的なタイムテーブルと各ブルワリーの滞在時間
旅行費用の完全内訳
まず、実際にかかった費用を全て公開します。3人で旅行したので、1人あたりの費用を計算しています。
3日間の総費用(1人あたり)
- 宿泊: Hilton New York Times Square West(2泊分、割り勘)
- Day 1移動費: 空港→マンハッタン、NYC地下鉄(クレジットカード直接タッチ)
- Day 2移動費: Amtrak往復 + Uber 3箇所巡り チップ込み約$100($33/人)
- Day 3移動費: マンハッタン⇔クイーンズ $76($25/人)、電車とバス中心、一部Uber $150-200($50-67/人)
- 食事: 朝食 Ess-a-Bagel、Fidens併設キッチン(ルーベンサンド、オニオンリング)、Night School Pizza
- ビール代: 各ブルワリーで$15-30程度/人
推定総額: $370-470/人(宿泊・移動・食事・ビール込み、3日間)

Hudson Valleyの移動費が予想より安く済んだのが大きかった。レンタカーだと駐車場代やガソリン代、さらに飲酒の問題もあるからね。
NYCクラフトビールシーンの魅力とは
ニューヨークのクラフトビールシーンは、アメリカンクラフトビール文化の縮図です。ブルックリンを中心に、伝統的なアメリカンIPAから実験的なサワーエール、そしてヨーロッパスタイルのラガーまで、多様なアプローチを持つブルワリーが密集しています。

NYCエリアは、アメリカンクラフトビール革命の震源地の一つホプ!特にブルックリンは2010年代から多様なスタイルを生み出してきた重要な場所なんだホプ!

今回は4日間で12箇所のブルワリーを巡ってきたよ。それぞれの個性と醸造哲学を体験できた素晴らしい旅だった。
Day 1(6月13日金曜): ブルックリンの革新的ブルワリー巡礼
初日はブルックリンを中心に、NYCクラフトビールシーンを代表する4つのブルワリーを訪問しました。
Day 1 タイムテーブル
- 7:48 AM: EWR空港到着
- 〜11:00 AM: Hilton New York Times Square West チェックイン/荷物預け、朝食(Ess-a-Bagel, 831 3rd Ave)
- 12:00 PM: Other Half Brewing – Centre Street
- 2:00 PM: Threes Brewing
- 5:00 PM: Kings County Brewers Collective (KCBC)
- 8:00 PM: TØRST

早朝到着だったけど、Ess-a-Bagelで朝食を取ってから動き出せたのが良かった。NYC地下鉄はクレジットカードで直接タッチできるから、メトロカード購入の手間がなくて楽だったよ。
Other Half Brewing – Centre Street: オーツ麦発芽による革新的口当たり
基本情報
- 住所: 195 Centre St, Brooklyn, NY 11231
- 訪問時間: 12:00 PM
- 滞在時間: 約1.5時間
- SNS投稿: Twitter
NYC到着後、最初に訪れたのがOther Half Brewingのセンターストリート店。ブルックリンを代表するこのブルワリーは、常に革新的なアプローチでビール醸造の可能性を追求しています。タップルームは明るく開放的で、週末の昼間は地元の人々で賑わっていました。
飲んだビール: Castaways – DIPA(Double IPA)
このビールの最大の特徴は、オーツ麦発芽(Malted Oats)を使用した革新的な醸造方法です。通常のオートミールスタウトで使われる未発芽のオーツ麦とは異なり、発芽させることで全く新しい質感を生み出しています。

オーツ麦を発芽させることで、通常の未発芽オーツより複雑な糖化が進んで、独特の「とろとろ」した口当たりが生まれるホプ!これはβ-グルカンという多糖類が関係していて、スムーズでクリーミーな質感を作り出すんだホプ!

実際に飲んでみると、その違いは明らか。一口目から、まるでシェイクのような滑らかさが口全体を包み込むんだ。
味わいの特徴:
- 口当たり: 驚くほど滑らかで「とろとろ」した質感
- 香り: トロピカルフルーツ、特にマンゴーとパッションフルーツが前面に
- フレーバー: 紅茶のような繊細なニュアンスが隠れている
- 苦味: DIPAながら苦味は控えめ、ホップの香りが主役

トロピカルで甘い香りなのに、飲んだ後はすっきりするワン!これなら何杯でも飲めそうだワン♪
技術的発見: オーツ麦発芽による口当たり向上は、今後のIPA醸造において重要なトレンドになる可能性があります。従来のヘイジーIPAの濁りによる口当たりとは異なる、よりクリーンで洗練されたテクスチャーを実現しています。

Threes Brewing: ブルックリンの老舗が示す安定感
基本情報
- 住所: 333 Douglass St, Brooklyn, NY 11217
- 訪問時間: 2:00 PM
- 滞在時間: 約1.5時間
- SNS投稿: Twitter
2014年創業のThrees Brewingは、ブルックリンのクラフトビールシーンを支えてきた老舗ブルワリー。派手さはないものの、確かな技術と一貫したクオリティで地元から愛されています。落ち着いた雰囲気のタップルームで、ゆっくりビールを楽しめます。
飲んだビール: Whirlwind(Hazy IPA)
このビールは、ヘイジーIPAの「教科書的」な完成度を持っています。奇をてらわず、スタイルの本質を丁寧に表現した一杯です。
味わいの特徴:
- 口当たり: 適度な濁りによる柔らかさ
- 香り: 柑橘系を中心に、グレープフルーツとオレンジの香り
- フレーバー: バランスの取れた苦味と甘味
- 後味: すっきりとしたフィニッシュ、飲み飽きない

「派手さはないけど確実に美味しい」というのが、このビールの最大の魅力。毎日飲みたくなる安定感がある。
Kings County Brewers Collective (KCBC): 16種類のタップが圧巻
基本情報
- 住所: 381 Troutman St, Brooklyn, NY 11237
- 訪問時間: 5:00 PM
- 滞在時間: 約2時間
- SNS投稿: Twitter
KCBCの最大の特徴は、なんといっても16種類のタップラインナップ。様々なスタイルのビールを一度に体験できる、ビール好きにとっては夢のような場所です。広々としたタップルームは、夕方になると地元の常連客で活気に満ちています。
飲んだビール: Collective Arts × KCBC Collab IPA
カナダのCollective Artsとのコラボレーションビール。両ブルワリーの醸造哲学が融合した興味深い一杯でした。

コラボレーションビールは、各ブルワリーの得意技術が組み合わさることで、通常では生まれない独特のフレーバープロファイルが生まれるホプ!
味わいの特徴:
- 香り: 複雑なホップアロマ、トロピカルと柑橘の両方
- フレーバー: レイヤーのある味わい、一口ごとに変化する
- バランス: 苦味と甘味が絶妙に調和
注目ポイント: 16タップという豊富なラインナップにより、様々なスタイルを少量ずつ試せるのが最大の魅力。ビールフライトでの提供もあり、比較試飲に最適です。
TØRST: 世界クラスのビアバー体験
基本情報
- 住所: 615 Manhattan Ave, Brooklyn, NY 11222
- 訪問時間: 8:00 PM
- 滞在時間: 約2時間
- SNS投稿: Twitter
- 注意: 治安を考慮してUber利用を推奨
Jeppe JarnitsによってキュレーションされるビアバーTØRSTは、世界中の優れたビールが集まる特別な場所。Evil Twinブルワリーとも関係が深く、NYCのビールカルチャーの中心地の一つです。洗練された雰囲気の中で、厳選されたビールを楽しめます。
飲んだビール: Holy Goat from Hudson Valley(Sour IPA)
Hudson Valleyブルワリーのサワービール。サワーIPAという比較的新しいスタイルの優れた例です。
味わいの特徴:
- 酸味: ケトリング技法による爽やかな乳酸の酸味
- ホップ: IPAの特徴であるホップアロマが酸味と調和
- バランス: 酸味と苦味が互いを引き立て合う
- 後味: さっぱりとしていて飲み疲れしない

ケトリング(Kettle Souring)は、醸造釜で乳酸菌を使って短時間で酸味を付ける技法ホプ!伝統的なサワーエールより制御しやすく、一定の品質を保ちやすいのが特徴だホプ!

レモネードみたいに爽やかで、夏にぴったりだワン!苦いビールが苦手な人にもおすすめだワン♪
Day 2(6月14日土曜): Hudson Valleyファームブルワリー巡礼
2日目は車なしでHudson Valleyへ。Amtrak Empire Serviceでマンハッタンからアルバニーまで約2.5時間、そこから各ブルワリーへUberで移動するという戦略です。
Day 2 タイムテーブル
- 朝: NYC Penn Station → Albany-Rensselaer駅(Amtrak Empire Service、約2.5時間)
- 〜12:00 PM: Albany到着、朝食オプション(Iron Gate Cafe推奨、182A Washington Ave、土曜8AM-3PM営業)
- 12:30 PM: Fidens Brewing(Albany近郊)- 併設キッチンで昼食
- 3:00 PM: Suarez Family Brewery(Albanyから約50分)
- 6:00 PM: Deep Fried Beer / Night School Pizza(Suarezから約15分)- 併設ピザパーラーで夕食
- 夜: Albany → NYC(Amtrak Empire Service)
Amtrak Empire Service 利用ガイド
予約方法:
- Amtrakアプリまたは公式サイト(amtrak.com)で事前予約推奨
- NYC Penn Station – Albany-Rensselaer間、1日複数便運行
- 所要時間: 約2.5時間
- 座席指定可能、WiFi利用可能

Amtrakは事前予約が安いホプ!当日だと料金が高くなることがあるから、旅程が決まったら早めに予約するのがおすすめだホプ!
Hudson Valley移動実践ガイド
移動ルート: NYC Penn Station → Albany → Fidens → Suarez → Deep Fried Beer → Albany → NYC
実際の移動時間と費用:
- Albany ⇔ Suarez Family Brewery: 約50分
- Suarez ⇔ Deep Fried Beer: 約15分(最短区間)
- Deep Fried Beer ⇔ Albany: 約40分
- 総費用: チップ込みで約100ドル(3箇所巡り)

田舎エリアでもUberは問題なく確保できたよ。事前予約の心配があったけど、その場でリクエストでも大丈夫だった。ただし、遠距離移動時はチップを25%程度にするのがマナーだね。
Fidens Brewing: ベルギースタイルの匠
基本情報
- 訪問時間: 12:30 PM(土曜日)
- 滞在時間: 約2時間
- SNS投稿: Twitter
- フード: 併設キッチンあり(ルーベンサンド、オニオンリング推奨)
Fidens Brewingは、ベルギースタイルのエールに特化した稀有なアメリカンブルワリー。ファームハウスエールとワイルドエールを中心に、伝統的な醸造技法と現代的なアプローチを融合させています。ファームブルワリーらしい穏やかな雰囲気で、ゆったりとビールを楽しめます。
飲んだビール: Biere de Table
「テーブルビール」という意味を持つこのビールは、ABV 3.5%という低アルコールながら、驚くほど複雑な味わいを持っています。
味わいの特徴:
- 香り: ベルギー酵母由来のフェノール香、スパイシーさ
- フレーバー: セゾン特有のドライさと爽やかさ
- 口当たり: 軽やかだが水っぽさはない、繊細なボディ
- 後味: さっぱりとしたフィニッシュ、何杯でも飲める

テーブルビールは元々、ベルギーで食事と共に日常的に飲まれていた低アルコールビールホプ!低いABVでも複雑な味わいを実現するには、高度な醸造技術が必要なんだホプ!
特筆すべき点: 併設のキッチンで提供されるルーベンサンドとオニオンリングとのペアリングが秀逸。ビールの繊細さを損なわず、むしろ引き立てる絶妙なマッチングでした。

Suarez Family Brewery: アメリカンラガーの新境地
基本情報
- 訪問時間: 3:00 PM(土曜日)
- 滞在時間: 約2.5時間
- Albanyからの移動: Uberで約50分
- SNS投稿: Twitter(Palatine Pils)、Twitter(Hudson Lager)
Suarez Family Breweryは、今回の旅で最も印象的だったブルワリーです。ラガー専門という稀有な立ち位置で、伝統的なヨーロッパスタイルを忠実に再現しながら、独自の個性を加えています。ファームブルワリーらしい穏やかな空気と、丁寧に作られたビールへの敬意が感じられる空間。訪問者は皆、静かにビールを味わい、その品質に感嘆していました。
飲んだビール①: Palatine Pils(German Pilsner)
ドイツピルスナーの教科書的な完成度を持ちながら、Suarezならではの個性が光る一杯。
味わいの特徴:
- 香り: クリーンで上品なホップアロマ、草原のような爽やかさ
- 苦味: しっかりとしているが角がない、洗練された苦味
- モルト: ピルスナーモルトの繊細な甘味
- 後味: ドライでキレのあるフィニッシュ
飲んだビール②: Hudson Lager(Vienna Lager)
ウィーンラガーをベースにしたこのビールは、Suarezの醸造哲学が最も表れた傑作です。

ウィーンラガーは19世紀のウィーンで生まれたスタイルで、ピルスナーよりモルティで、ミュンヘンラガーよりドライなのが特徴ホプ!現代ではメキシコビールのベースとしても知られているホプ!
味わいの特徴:
- 色: 美しい琥珀色、透明度が高い
- モルト: トースティな甘味、カラメルのニュアンス
- バランス: モルトとホップが完璧に調和
- 飲みやすさ: 複雑さと飲みやすさを両立

Suarezのラガーは、「シンプルさの中の複雑さ」を体現している。一見シンプルだけど、飲み進めるほどに奥深さが感じられる。これぞ匠の技だね。
ブルワリーの雰囲気: ファームブルワリーらしい穏やかな空気と、丁寧に作られたビールへの敬意が感じられる空間。訪問者は皆、静かにビールを味わい、その品質に感嘆していました。

Deep Fried Beer / Night School Pizza: カジュアルな楽しさ
基本情報
- 訪問時間: 6:00 PM(土曜日)
- 滞在時間: 約2時間
- Suarezからの移動: Uberで約15分(最短区間)
- Albanyへの帰路: Uberで約40分
- SNS投稿: Twitter
- フード: Night School Pizza併設(ピザとビールのペアリング推奨)
Deep Fried Beerは、Suarezの真面目さとは対照的な、楽しさ重視のブルワリー。併設のNight School Pizzaとの組み合わせで、気軽にビールを楽しめる空間です。田舎エリアながらUberも問題なく確保でき、夕食を兼ねた訪問に最適でした。
飲んだビール: Double IPA
味わいの特徴:
- 香り: 強烈なトロピカルホップアロマ
- フレーバー: パイナップルとマンゴーが前面に
- ボディ: しっかりとした飲みごたえ
- 苦味: 強いがバランスが良い

ピザと一緒に飲むと最高だワン!ホップの苦味がピザの油っぽさをさっぱりさせてくれるワン♪

Day 3(6月15日日曜): ロングアイランドとクイーンズ横断
3日目は移動時間が最も長い日となりました。Marlowe(NYC北西方向)とRoot + Branch(東のロングアイランド)という真逆方向のブルワリーを訪問したため、効率は悪化しましたが、それぞれのブルワリーの個性を体験できました。
Day 3 タイムテーブルと移動実績
- 午前中: マンハッタン → Marlowe Artisanal Ales(電車利用)
- 午後: Marlowe → Root + Branch(ロングアイランド、LIRR利用)
- 追加訪問: KCBC(バス)、TØRST(Uber、治安考慮)
移動費用実績:
- マンハッタン ⇔ クイーンズ: $76($25/人、3人割り勘)
- LIC → Glen Cove → Copiague → Bushwick: $150-200($50-67/人)
- 電車・バス中心の移動、Uberは治安が不安なエリアのみ使用
LIRR(Long Island Rail Road)利用ガイド
Train Timeアプリの使い方:
- 事前準備: Train Timeアプリを事前インストール(App Store/Google Play)
- チケット購入: アプリ内で出発駅と到着駅を選択、クレジットカードで購入
- QRコード表示: 購入完了後、チケットにQRコードが表示される
- 乗車: 時間指定なし、同日中の該当区間ならいつでも乗車可能
- 検札: 乗車中に乗務員がQRコードをスキャン、支払い済みマークが付与される

駅の物理チケット機はUIが分かりづらいから、Train Timeアプリを強く推奨する。時間指定がないから、予定が変わっても柔軟に対応できたよ。
Marlowe Artisanal Ales: 職人的アプローチの結晶
基本情報
- 訪問時間: 午前中(日曜日)
- 滞在時間: 約1.5時間
- SNS投稿: Twitter
Marloweは、小規模ながら高品質なビールを生み出すマイクロブルワリー。職人的なアプローチで、一杯一杯に魂を込めたビール作りをしています。NYC北西方向に位置し、電車でアクセス可能。
飲んだビール: Mixed Fermentation Saison
複数の酵母と乳酸菌を使った混合発酵のセゾン。現代的なワイルドエールの好例です。

混合発酵(Mixed Fermentation)は、サッカロミセス(通常のビール酵母)とブレタノマイセス(野生酵母)、そして乳酸菌を組み合わせる技法ホプ!複雑で予測不可能な風味を生み出すことができるんだホプ!
味わいの特徴:
- 香り: ファンキーさと果実香が共存
- 酸味: 程よい酸味、爽やかさを演出
- 複雑さ: 一口ごとに異なる味わいが現れる
- ドライネス: セゾン特有の乾いたフィニッシュ

Root + Branch: ロングアイランドの隠れた名店
基本情報
- 所在地: Copiague, Long Island
- 訪問時間: 午後(日曜日)
- 滞在時間: 約2時間
- SNS投稿: Twitter(訪問)、Twitter(コラボ)、Twitter(分析)
ロングアイランドのCopiagueに位置するRoot + Branchは、地元に根ざしたコミュニティブルワリー。様々なスタイルに挑戦し、高いクオリティを維持しています。LIRRでアクセス可能ですが、Marloweからは真逆方向になるため、ルート設計に注意が必要です。
飲んだビール①: Root + Branch × Suarez Family Brewery Collab Lager
前日訪問したSuarez Family Breweryとのコラボレーション。両ブルワリーの強みが融合した素晴らしいラガーでした。

前日にSuarezで飲んだラガーの美学が、Root + Branchの個性と融合して、新しい表現が生まれていた。これぞコラボレーションの醍醐味だね。
味わいの特徴:
- クリーンさ: Suarez譲りの洗練された醸造
- 個性: Root + Branchのクリエイティビティ
- バランス: 両ブルワリーの哲学が調和
- 飲みやすさ: 何杯でも飲める完成度
飲んだビール②: その他のビール各種
Root + Branchのタップリストは多様性に富み、IPA、ペールエール、スタウトなど様々なスタイルを楽しめました。どのビールも丁寧に作られており、ブルワリーの技術力の高さを感じました。

Day 3の学び: 移動効率と体験価値のバランス
この日は、Marlowe(NYC北西)とRoot + Branch(ロングアイランド東)という真逆方向のブルワリーを訪問したため、移動時間が大幅に増加しました。実態として、ブルワリー体験時間よりも移動時間の方が長くなる逆転現象が発生しました。
実際の問題点:
- 朝の眠さ: 前日のAmtrak往復と長時間移動で疲労が蓄積、判断力が低下
- ルート設計ミス: 地理的に真逆方向のブルワリーを同日訪問
- 代替案の見落とし: Albany帰路でAmtrak途中下車→Uber(Marloweまで30分)という選択肢もあった
- 治安への配慮: TØRSTへの移動は治安を考慮してUberを選択(正解だった)
改善案(次回の旅行者へ):
- ✅ 地域別クラスタリング: 同じ方向のブルワリーを1日にまとめる
- ✅ 体調管理重視: 前日の睡眠確保が翌日の効率に直結する
- ✅ 時間配分: 移動時間を考慮した余裕のあるスケジュール設定
- ✅ 代替ルート検討: Google Mapsで複数の移動手段を事前確認
- ✅ 治安情報の事前確認: 夜間の移動ルートは事前リサーチ必須

正直、この日は失敗が多かった。でもそれも含めて、次回の旅行者に役立つ情報になれば嬉しい。移動効率を犠牲にしても、訪れたいブルワリーには行く価値があったと思うよ。

疲れたけど、どのビールも美味しかったから許すワン!次はもっと計画的に回りたいワン♪
車なしHudson Valley攻略法:完全ガイド
今回の旅行で最も不安だったのが、車なしでのHudson Valley移動。しかし実践してみると、Amtrak + Uber戦略は十分に実用的でした。
実証済み移動ルート
基本戦略: Amtrak Empire Service + Uber組み合わせ
- NYC Penn Station → Albany-Rensselaer駅: Amtrak Empire Service(約2.5時間)
- Albany域内移動: Uber利用
- 効率的ルート: Albany → Fidens → Suarez → Deep Fried Beer → Albany
実際の移動時間・距離・費用
Albany起点の各ブルワリーまでの移動:
- Albany → Suarez Family Brewery: 約50分
- Suarez → Deep Fried Beer: 約15分(最短区間)
- Deep Fried Beer → Albany: 約40分
- 総費用: チップ込みで約100ドル(3箇所巡り)
- 推奨チップ率: 遠距離移動時は25%程度(ガス代考慮)

当初の予想($145-200)より安く済んだよ。田舎エリアでも事前予約なしでUberを確保できたのが大きかった。
NYC近郊電車移動のコツ
NYC地下鉄:
- クレジットカード直接タッチで乗車可能
- 最も簡単で推奨される方法
LIRR(Long Island Rail Road):
- Train Timeアプリを事前インストール推奨
- アプリでチケット購入 → QRコード表示
- 乗車中に乗務員がチェック → 支払い済みマーク付与
- 行き先指定のみ(時間指定なし)で柔軟性あり

駅の物理チケット機はUIが分かりづらいから、Train Timeアプリを事前にインストールしておくことを強く推奨するホプ!
NYCクラフトビール旅行の総括
3日間で9箇所のブルワリーを巡り、それぞれの醸造哲学と個性を体験できました。Other Halfの革新的なオーツ麦発芽技法から、Suarezの伝統的ラガーへの敬意、Marloweの職人的アプローチまで、アメリカンクラフトビールの多様性を実感する旅となりました。
訪問ブルワリーリスト(9箇所)
Day 1(4箇所):
- Other Half Brewing – Centre Street
- Threes Brewing
- Kings County Brewers Collective (KCBC)
- TØRST
Day 2(3箇所):
- Fidens Brewing
- Suarez Family Brewery ⭐(今回のハイライト)
- Deep Fried Beer / Night School Pizza
Day 3(2箇所):
- Marlowe Artisanal Ales
- Root + Branch
今回の旅で学んだこと
醸造技術について:
- オーツ麦発芽による革新的な口当たり向上技術
- ラガー専門ブルワリーの存在意義と品質へのこだわり
- 混合発酵による複雑な味わいの創出
- コラボレーションによる新しい表現の可能性
旅行計画について:
- 車なしでもAmtrak + Uber戦略で十分実用的
- 地域別クラスタリングの重要性
- 体調管理が旅行効率に直結する
- 時間配分と移動効率のバランスが重要

NYCとHudson Valleyは、アメリカンクラフトビールの多様性を体験するのに最適な場所だった。次回はもっと計画的に、より多くのブルワリーを訪れたいね。

アメリカのクラフトビールシーンは常に進化しているホプ!新しい技術と伝統的な手法が共存して、素晴らしいビールが生まれ続けているんだホプ!

どのビールも美味しかったワン!次はどこに行くのか楽しみだワン♪
次回への展望
今回訪れることができなかったブルワリーも多数あります。特に以下のブルワリーは次回の訪問リストに入れています:
- Interboro Spirits & Ales(ブルックリン)
- Fifth Hammer Brewing(クイーンズ)
- Torch & Crown Brewing(マンハッタン)
- Transmitter Brewing(ブルックリン)
また、より効率的なルート設計と、各ブルワリーでの滞在時間の最適化も課題です。
これから行く人のための実践チェックリスト
旅行前の準備(1ヶ月〜2週間前)
- ☐ Amtrakアプリをインストール、アカウント作成
- ☐ Train Timeアプリをインストール(LIRR用)
- ☐ Uberアカウント確認、支払い方法設定
- ☐ 各ブルワリーの営業時間を公式サイトで確認
- ☐ Google Mapsでルートを事前シミュレーション
- ☐ 宿泊先をマンハッタンに予約(ブルワリーアクセス重視)
出発前の確認(1週間前)
- ☐ Amtrak往復チケット購入(早期予約がお得)
- ☐ 訪問ブルワリーのSNSで臨時休業チェック
- ☐ クレジットカードの海外利用設定確認
- ☐ 予算の最終確認($370-470/人を目安)
- ☐ 地域別クラスタリングでルート最終調整
旅行当日のTips
- ☐ NYC地下鉄はクレジットカード直接タッチでOK
- ☐ Uberのチップは25%程度(遠距離時)
- ☐ 各ブルワリーで滞在時間1.5-2時間を確保
- ☐ 併設フードがあれば活用(Fidens、Night School Pizza)
- ☐ 夜間の移動は治安を考慮してUber優先
- ☐ 前日の睡眠確保を最優先(翌日の効率に直結)

このチェックリストは、実際に失敗した経験から作ったもの。特に「地域別クラスタリング」と「体調管理」は本当に重要だよ。

事前準備をしっかりしておけば、当日はビールを楽しむことに集中できるホプ!アプリのインストールは絶対に忘れないでホプ!
Albany周辺の食事ガイド(Day 2参考情報)
Hudson Valley旅行の拠点となるAlbanyには、ビール巡りの合間に立ち寄れる優れたレストランがあります。
朝食(Fidens訪問前)
Iron Gate Cafe ⭐⭐⭐⭐⭐
- 住所: 182A Washington Ave, Albany, NY 12210
- 営業: 土曜 8:00AM-3:00PM
- 評価: 4.6★(800+件)、TripAdvisor Albany #2位
- 人気メニュー: John Denver Plate、ラズベリーブリー・フレンチトースト
- 注意: 非常に人気、オンライン待ちリスト推奨

昼食オプション
推奨: Fidens Brewing併設キッチン
- ルーベンサンド、オニオンリング
- ビールとのペアリング最適
- ブルワリー訪問と同時に済ませられる
代替案: Albany Ale & Oyster
- 住所: 289 New Scotland Ave, Albany, NY 12208
- 営業: 土曜 12PM-10PM
- 特典: ハッピーアワー $2オイスター、$20ロブスターロール
- 評価: 4.7★(500+件)
夕食
推奨: Night School Pizza(Deep Fried Beer併設)
- ピザパーラー併設
- ビール巡りの締めくくりに最適
- ビールとピザのペアリングを楽しめる

Fidensのルーベンサンドとオニオンリングは最高だったワン!ビールと一緒に食べると幸せだワン♪
アメリカのクラフトビール探訪記
現在シアトル在住の筆者が、本場アメリカとカナダのクラフトビールシーンを巡る旅の記録を公開しています。ロサンゼルスの人気醸造所からポートランドの隠れた名店、バンクーバーのユニークなタップルームまで、北米各地のブルワリー訪問レポートを発信中。地元でしか味わえない限定ビールや醸造家との対話など、北米のビール文化を深掘りしたコンテンツはこちらのカテゴリーページからご覧いただけます。

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