カリフォルニアからオレゴンコーストを北上してたどり着いた、コロンビア川河口の港町・アストリア。Lewis & Clark 探検隊の終着地として知られるこの歴史ある町には、Pacific Northwest クラフトビールシーンを代表するブルワリーがいくつも集まっており、その中でも「ラガー職人」として絶大な信頼を集めているのが Buoy Beer Co.(ブイ・ビア)です。アストリアのダウンタウン「Fermentation District」に位置するタップルームで飲むチェコピルスナーは、まさに港町の海風と一緒に味わうべき至高の一杯でした。
今回は3回目の訪問。来るたびに 20oz グラスで Czech Pilsner を頼んでしまうほど、ここのラガーには中毒性があります。ヘイジー全盛の時代に、あえてクラシックなチェコ式ピルスナーで世界レベルの完成度を出すブルワリーは多くなく、Buoy はその数少ない一つです。
🍺 1本だけ飲むなら: Czech Pilsner
Saaz ホップが織りなす上品なノーブルアロマと、舌の上に広がるポジティブなバター感(ダイアセチル由来)、そしてクリスピーな喉越し。BeerAdvocate スコア 87 / 100 の安定した評価を持つ、Buoy の真髄を一杯で語れるラガーです。20oz サイズで頼める Czech 式ピルスナーは、北米でもなかなか出会えません。
得意分野: Czech / German Lager × West Coast IPA × クラシックスタイル
Buoy Beer Co. の歩みと醸造哲学
Buoy Beer Co. は、2013年に米オレゴン州アストリアで設立され、翌2014年にタップルームをオープンしたブルワリーです。きっかけをつくったのは、地元で樹木医として働きながら起業の道を探していた Luke でした。彼は、地域の人々が集い、その土地の文化を分かち合えるような場所をつくりたいと考えていました。そんなとき、樹木医としての仕事で出会った依頼人の Dan が、近隣のシーサイドで40年以上にわたってラガーのレシピを磨き続けてきた腕利きの自家醸造家だと知ります。その自家醸造ラガーに魅せられた Luke は、Dan に創業ブルワーになってほしいと持ちかけ、義兄弟の Dave、長年の友人で事業の相談相手だった Jerry、地元の実業家 Andrew とともに、ブルワリーを立ち上げました。
このブルワリーを語るうえで欠かせないのが、拠点となっている建物そのものです。コロンビア川がオレゴンの荒々しい海岸線と出会うアストリアの水辺で、Buoy が本拠地に選んだのは、川に張り出した古い杭の上に建つ、1920年代から残る歴史ある水産缶詰工場でした。タップルームの床にはガラス窓がはめ込まれており、客は足もとの川面でくつろぐアシカの姿を眺めることができます。海と歴史的建造物が一体となったこのロケーションは、Buoy ならではの体験を生み出してきました。
味づくりの軸にあるのは、創業ブルワー Dan が磨き上げてきたラガーです。Buoy は、伝統的なヨーロッパスタイルのラガーと、バランスの取れた北西部スタイルのエールを両輪に据え、チェコピルスナーをはじめ、West Coast Pilsner、Helles、IPA、Cream Ale、NW Red Ale などを年間を通じて提供しています。ホップ前面の流行に流されず、ラガーに腰を据えて取り組む姿勢は、創業時から一貫しています。現在は Lead Brewer の Toby と、Director of Brewery Operations を務める Kevin Shaw が醸造を率いています。
開業後、Buoy はアストリアのクラフトビールシーンを支える存在へと成長していきました。一方で、その歩みは順風満帆だったわけではありません。開業から8年ほどが経った2022年6月14日、建物を支えていた老朽化した杭が崩れ、レストランや貯酒タンク、缶詰ラインを含む一部がコロンビア川へと崩落しました。それでも Buoy は歩みを止めませんでした。崩落からわずか1週間で、難を逃れた醸造棟を頼りに、半分のスペースと設備で醸造を再開し、2週目の終わりにはアストリアのフードハブへレストラン機能を移して営業を続けます。Ninkasi や Sin Marca との契約醸造で生産を支え、崩落からちょうど1年ほどが経った頃には、看板のチェコピルスナーを再び自社でパッケージできるところまで漕ぎ着けました。逆境のなかでも醸造への情熱を絶やさなかった姿勢こそ、Buoy Beer Co. というブルワリーの芯を物語っています。
📚 この沿革は、公式サイトの「About Us」ページおよび公式ブログ「One Year Later: How Buoy Beer Company Stayed Afloat」、地元紙 The Astorian の設立報道(2013年)および建物崩落の報道(2022年)に基づいています。
📍 アクセス・基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブルワリー名 | Buoy Beer Company(ブイ・ビア・カンパニー) |
| タップルーム住所 | 1343 Duane Street, Astoria, OR 97103, USA |
| タップルーム電話 | +1 503-741-3051 |
| 醸造所住所 | 750 Astor Street, Astoria, OR 97103, USA |
| 醸造所電話 | +1 503-468-0800 |
| 営業時間(ダウンタウン・タップルーム) | 日 11:00-20:00 / 月-木 12:00-20:00 / 金 12:00-21:00 / 土 11:00-21:00 |
| 公式サイト | buoybeer.com |
| 公式Instagram | @buoybeer |
| 公式Facebook | BuoyBeerCompany |
| 公式X (旧Twitter) | @BuoyBeer |
| Untappd | untappd.com/BuoyBeer |
| 地域 | アメリカ・オレゴン州 アストリア |
| 最寄り都市から | ポートランドから車で約 2 時間(約 160 km) |
🏛️ 施設・雰囲気
Buoy Beer のダウンタウン・タップルームは、アストリアのFermentation District(ファーメンテーション・ディストリクト)と呼ばれるダウンタウンの中心地に位置しています。ここではタップルーム限定リリースのビールも楽しめ、観光客も地元客も入り混じる賑やかな空間。
そこから数ブロック離れた 750 Astor Street には醸造所と元の本店ピア(桟橋)施設があり、コロンビア川を一望できるロケーションが Buoy のアイデンティティ。アストリアは クルーズ船の寄港地でもあり、ビアバーには世界各地のビアギークも集まる国際色豊かな雰囲気です。
- Downtown Taproom(1343 Duane St):限定ビール・グッズ・テイスターセットが揃う観光拠点
- Brewery & Pier(750 Astor St):醸造所+ピアレストラン。コロンビア川沿いの絶景
- Fermentation District:徒歩圏内に Fort George、Reach Break Brewing 等が集積

3回目の訪問で毎回 Czech Pilsner を 20oz で頼んじゃう。クラシックスタイルでこれだけ飽きないブルワリーは Pacific Northwest でも数えるほどだよ!

ホプ! Buoy はラガー特化型なのに GABF 2014 Silver で German-Style Altbier 部門を獲っているのが面白いホプ! アメリカでドイツ系を真面目に造るブルワリーの代表格ホプ!

港町の風が気持ちよくって、わたしずっと外で寝そべっていたいくらい〜♪ コロンビア川の景色が最高ワン!
🍺 飲んだビール
Czech Pilsner(チェコピルスナー)
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| スタイル | Czech-Style / Bohemian Pilsner |
| ABV | 約 5.0%(公式タップ参照推奨) |
| 苦味(IBU) | ★★★☆☆ 中程度(Saaz 主体) |
| 甘味 | ★★★☆☆ 適度なモルトの甘さ |
| 酸味 | ★☆☆☆☆ ほぼ無し |
| ボディ | ★★★☆☆ ライト〜ミディアム(しっかり感あり) |
| アロマ | Saaz ホップ・パン香・かすかなバター(ダイアセチル) |
黄金色が美しい、こだわりの Czech / Bohemian 式ピルスナー。BeerAdvocate スコア 87 / 100、レビュー数 78件。Saaz ホップ主体のノーブルアロマと、伝統的なチェコ式に特徴的なポジティブなダイアセチル(バター香)のバランス感が秀逸。20oz 大ジョッキ提供でこの完成度のピルスナーを出すブルワリーは、北米でも限られています。
タップリストで他に注目したいビール
- IPA:オレゴン産ホップを活かした West Coast IPA。Cascade × Centennial 系のクラシック仕様
- Cream Ale:軽快な飲み口でゲートウェイビアとしても優秀
- Pacific Pale Ale:オレゴンらしい松・柑橘の華やかさを軽快な口当たりで
- Helles Lager:ジャーマンスタイルのラガー。麦芽の旨味と Saaz/Hallertau 系の上品さ
- NW Red Ale:Pacific Northwest 名物のレッドエール。カラメル × ホップの王道
- Double IPA:高アルコールでもアルコール感を膜のように包み込むバランス型
- Buoy Dunkel:2014 GABF Silver 受賞の German-Style Altbier。樽メインだが時折タップに登場

Czech Pilsner の「ポジティブなバター感」って、ダイアセチル由来なんだけど Czech 式ピルスナーでは伝統的にこのフレーバーが評価されるんだ。アメリカで本場仕様を出すのは Buoy くらいかも!

ホプ! Buoy はラガー × ジャーマンスタイル × West Coast IPA × クラシックエールと、スタイルの幅が広いマルチ型ホプ! アストリア訪問時はぜひテイスターセットで全種制覇したいホプ!
📊 Web評価・口コミ
| サービス | 評価 | 備考 |
|---|---|---|
| BeerAdvocate(Czech Pilsner) | ★ 87 / 100 | レビュー78件、PNW ピルス代表格 |
| Untappd(@BuoyBeer) | ★ 3.7+ 推定(ブルワリー全体) | Czech Pilsner / IPA は4.0前後 |
| TripAdvisor(Astoria) | Astoria 観光名所として高評価 | クルーズ船客の人気立ち寄り先 |
| Travel Oregon | 公式観光ガイドで紹介 | 「アストリアのビール拠点」 |
| Yelp(Downtown Taproom) | 4 photos(2026年4月更新) | 1343 Duane St 店舗 |
レビューの傾向:「Czech Pilsner が絶品」「ラガーの完成度が驚くほど高い」「コロンビア川の景色が素晴らしい」「クラシックスタイルを真面目に造るブルワリー」など、ラガー × ロケーションの二軸で高評価。流行のヘイジー系ではなくクラフトビールの基礎力で勝負する姿勢が支持されています。

派手じゃないのに、すーっと染みる味わいって素敵♪ おしゃべりしながらゆっくり飲むのにぴったりワン!
🏆 受賞歴
Buoy Beer Co. の代表的な受賞歴は以下の通り。GABF(Great American Beer Festival)での受賞は当サイト受賞歴データベースで確認済みです:
| 年 | 大会 | カテゴリ | メダル | ビール |
|---|---|---|---|---|
| 2014 | GABF | German-Style Altbier | 🥈 Silver | Buoy Dunkel |
| 2019 | SIP Northwest Best of the Northwest | 地域コンペ | 🥈 Silver | Czech Pilsner(推定) |
| 2016 | Best of Craft Beers | — | 🟦 Blue medal | Czech Pilsner |
| 2015 | Best Newly Bottled Beer | — | — | Czech Pilsner |
Buoy Dunkel の GABF Silver は当サイト受賞歴データベース(46,294件収録)でも確認できる確実な記録。地域コンペ受賞は外部メディア報道情報で、年度や正確なカテゴリは公式アナウンスをご確認ください。「ラガー特化型ブルワリー」として GABF で実績を出している点が、Buoy の信頼性の根拠となっています。

GABF の German-Style Altbier 部門は出品数こそ多くないが、ドイツ系ラガーで本場仕様を造れる証明ホプ! Buoy の本気度が分かるホプ!
📸 SNS投稿
🛒 オレゴン・ビール関連おすすめ商品
Buoy Beer のビールは現状日本未輸入ですが、オレゴン・PNWスタイルのビールやアメリカ西海岸のラガー・IPAは Otomoni などのクラフトビールサブスク・通販サイトで楽しめます。
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⭐ 総合評価
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| ビール品質 | ★★★★★ Czech Pilsner BA 87 / GABF Silver 受賞 |
| スタイル多様性 | ★★★★☆ Czech / German Lager / IPA / Pale Ale / Stout |
| 施設・雰囲気 | ★★★★★ Fermentation District + コロンビア川河口 |
| 立地・アクセス | ★★★★☆ ポートランドから車で2時間(オレゴンコースト) |
| 食事 | ★★★★☆ ピアレストランで地元シーフードペアリング可 |
| 歴史・物語性 | ★★★★★ Lewis & Clark 終着地アストリアの港町ブルワリー |
| 総合 | ★★★★★ ラガー好き必訪 Pacific Northwest 名門 |

3回目だけど、毎回ここの Czech Pilsner で「あ、やっぱり美味い」って唸る。来年もまた来たい!来るたび缶ビールを買って帰るくらいリピート率高いんだ。

アストリアは Fort George + Buoy + Reach Break と徒歩圏内に名門が揃うビールタウンホプ! Pacific Northwest のブルワリー巡りでは絶対外せない聖地ホプ!
🇺🇸 英語での注文ガイド
初めての海外ブルワリー訪問で英語に不安がある方のために、Buoy Beer での注文に役立つ英語フレーズをまとめました。
| シーン | 英語 | 日本語 |
|---|---|---|
| 入店時 | Hi, can I sit anywhere? | こんにちは、好きな席に座っていいですか? |
| タップリスト | Can I see your tap list, please? | タップリストを見せてください |
| テイスター | Can I get a flight of four? | 4種のテイスターセットをください |
| Czech Pilsner 注文 | I’d like a 20oz Czech Pilsner, please. | チェコピルスナーを 20oz でお願いします |
| 缶持ち帰り | Do you sell cans to go? | 缶ビールをテイクアウトできますか? |
| 会計 | Can I get the check, please? | お会計お願いします |
| 感想 | The Czech Pils is excellent. | チェコピルスは素晴らしいですね |
⚠️ 免責事項
本記事は2026年5月時点の情報をもとに作成しています。営業時間・タップリスト・受賞歴は変更される場合があります。訪問前に必ず公式サイトまたは公式 SNS で最新情報をご確認ください。アルコール飲料は20歳以上から、節度を持ってお楽しみください。海外渡航時は現地法規・運転規則を遵守してください。
❓ よくある質問
Q1. Buoy Beer Co. のフラッグシップビールは?
A1. Czech Pilsner です。Saaz ホップ主体の伝統的チェコ式ピルスナーで、BeerAdvocate で 87 / 100 の評価を獲得しています。20oz グラスで提供される本場仕様の Czech Pils は北米でも珍しく、ブルワリーを代表する一杯です。
Q2. ポートランドから日帰りで行けますか?
A2. はい、ポートランドから車で約2時間(160km)。日帰り可能ですが、Astoria は Lewis & Clark 探検隊終着地として知られる歴史ある港町で、コロンビア川海事博物館やアストリア・コラム、Fort George Brewery 等の見どころも多いため、できれば1泊して街全体を堪能するのがおすすめです。
Q3. ダウンタウン・タップルームと醸造所の違いは?
A3. Downtown Taproom(1343 Duane St)はアストリアのダウンタウン中心部にあり、限定リリースのビールやグッズが揃う観光向け拠点。一方醸造所+ピア(750 Astor St)は実際の醸造設備があり、コロンビア川を一望できるピア(桟橋)レストランも併設。両方訪れると Buoy をフルに楽しめます。
Q4. ラガー以外でおすすめのスタイルは?
A4. West Coast IPA がおすすめ。オレゴン産ホップを活かした Cascade × Centennial 系のクラシック仕様で、ヘイジー全盛の時代にあえて澄んだ伝統スタイルで勝負しています。NW Red Ale や Helles Lager も Buoy の真骨頂。
Q5. ビールを日本に持ち帰れますか?
A5. 個人使用目的かつ免税範囲内(合計3.6L まで)であれば日本への持ち帰り可能。Downtown Taproom で缶ビールを購入し、機内持ち込み手荷物ではなく預け荷物に入れる必要があります。漏れ対策のため衣類で包む、ジップロックで密閉するなどの工夫を。
Q6. 受賞歴データベースで Buoy の全受賞は確認できますか?
A6. はい、当サイトの受賞歴データベースで「Buoy Beer」「Buoy Dunkel」等のキーワードで検索すると、GABF の受賞履歴をご確認いただけます(2026年5月時点で 1件 GABF 2014 Silver)。
🍺 同じ旅で訪問した醸造所
- Fort George Brewery + Public House(Astoria, OR) — 同じアストリアの 1ブロック型ブルワリー、徒歩で行ける
- Block 15 Brewing(Corvallis, OR) — Sticky Hands で世界を魅了する PNW IPA の名門
- pFriem Family Brewers(Hood River, OR) — Untappd 3.91 / WBC 2026 金賞×2 のオレゴン名門
- Breakside Brewery(Portland, OR) — GABF 最多受賞 IPA を生んだポートランドのブルワリー
📚 参考情報・公式リンク
- Buoy Beer Company 公式サイト:buoybeer.com
- 公式 Instagram:@buoybeer
- 受賞歴データベース:rihobeer.com/tools/awards/
- Astoria 観光局:travelastoria.com
- Travel Oregon:Buoy Beer Co. 紹介ページ

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