2026年、サッポロビールが創業150周年を迎えます。前身となる「開拓使麦酒醸造所」が北海道・札幌に誕生したのは1876年(明治9年)9月23日のこと。以来150年にわたり、日本のビール文化を牽引してきたブランドが、今年は記念商品の発売・新施設オープン・大規模マーケティング施策など、アニバーサリーイヤーならではの特別企画を展開しています。
この記事では、150周年の記念商品・施設・イベント情報を中心に、サッポロビールの歴史とクラフト系ビールの魅力を愛好家目線でまとめてお届けします。
サッポロビール150年の歴史年表
サッポロビールの歩みは、日本の近代化・開拓精神と深く結びついています。ファクトチェック済みの主な出来事を時系列で整理しました。
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 1876年(明治9年) | 開拓使麦酒醸造所が北海道・札幌に開業。ドイツでビール醸造を学んだ中川清兵衛が主任技師として冷製「札幌ビール」の醸造に成功。日本人の手のみによる本格ビール醸造の始まり |
| 1886年(明治19年) | 開拓使廃止後の流れを経て、「札幌麦酒株式会社」として民営化 |
| 1890年(明治23年) | ヱビスビール誕生。ドイツのビール醸造技術を忠実に継承した上質な麦芽ビールとして登場 |
| 1906年(明治39年) | 大日本麦酒株式会社に合併(日本麦酒・大阪麦酒との合併) |
| 1949年(昭和24年) | 過度経済力集中排除法により「日本麦酒株式会社」として再出発 |
| 1964年(昭和39年) | 「サッポロビール株式会社」に社名変更 |
| 1977年(昭和52年) | サッポロ生ビール黒ラベル誕生(「びん生」として登場) |
| 2026年(令和8年) | 創業150周年。記念商品・博物館リニューアル・銀座新施設開業など大型施策を展開 |
創業者的存在の中川清兵衛(1848〜1916年)は、日本人として初めてドイツでビール醸造を本格的に修業した人物です。帰国後に開拓使麦酒醸造所の主任技師となり、150年後の今も「サッポロビールの父」として語り継がれています。
創業150周年 記念商品・企画まとめ
SAPPORO PREMIUM BEER 150周年記念デザイン缶
サッポロビールの公式発表によると、「SAPPORO PREMIUM BEER 150周年記念デザイン缶」が日本と世界各国で数量限定発売されます。パッケージには、創業の原点である中川清兵衛をモチーフにしたオリジナルデザインが採用されています。
缶体に記載の二次元コードを読み込むと、中川清兵衛がドイツでビール醸造を学び、北海道・札幌でクラフトビール文化を切り拓いた歴史ストーリーを閲覧できる特別コンテンツにアクセス可能です。
※発売時期・価格・入手方法の詳細は、サッポロビール公式サイト(sapporobeer.jp)でご確認ください。
サッポロビール博物館がバリューアップオープン(2026年7月1日)
北海道・札幌にあるサッポロビール博物館が、2026年7月1日(水)にバリューアップオープンします。主な変更点は以下の通りです。
- シアターを無料開放:すべての来館者が映像でサッポロビールの150年の歴史を体感できるように
- 多言語音声ガイドシステムの新設:外国人観光客向けの対応強化
- 新・プレミアムツアー:上質なビール体験ができる有料ツアーをリニューアル
北海道旅行のビール好き必訪スポットとして、リニューアル後の博物館は一層見どころが増えそうです。
銀座に「黒ラベル」「ヱビス」新ブランド体験拠点が開業(2026年10月予定)
サッポロビールの2026年事業方針発表によると、2026年10月に東京・銀座の銀座ライオンビル4階に2ブランドの新体験拠点がオープンします。
- サッポロ黒ラベル生ビール BEER AJITO:「大人たちが自分らしくビールを嗜む隠れ家」がコンセプト。複数のグラスと多様な注ぎ方による個性際立つ一杯を提供
- ヱビスブランド体験拠点:「日本のビヤホール文化を拓いたヱビスが未来に紡ぐ、プレミアムなビヤホール」がコンセプト
東京在住・東京を訪れるビール好きにとって、この秋の銀座は要チェックです。
クラフトビール愛好家的に注目:サッポロのクラフト系ビール
「サッポロビール」と聞くと大手の量産ビールというイメージもありますが、クラフトビール好きな視点で見ると、実は見どころが多いブランドです。
ヱビスビール(Yebisu):クラフト品質を継承する長命銘柄
1890年に誕生したヱビスビールは、ドイツのビール純粋令(Reinheitsgebot)に基づく麦芽100%製法にこだわった日本のプレミアムビールです。大量生産ビールの多くが副原料(コーン・スターチ等)を使う中、麦芽のみで仕込む製法は、クラフトビールの「素材への誠実さ」と共通する哲学があります。
ヱビスには複数のバリエーションがあり(ヱビスプレミアムブラック、シルクヱビス、ヱビスプレミアムアンバーなど)、それぞれに個性を持たせた展開はクラフトビール的なアプローチとも言えます。
開拓使ビール醸造所(BREWERY1876)
札幌のサッポロファクトリー内には、「BREWERY1876(ブルワリー1876)」という醸造所・レストランが存在します。1876年の創業の地に立ち、当時の製法へのオマージュも込めたクラフトビールを醸造・提供しています。クラフトビール好きとして、北海道訪問の際はぜひ立ち寄りたい場所です。
黒ラベルの「ザ・パーフェクト黒ラベル」品質基準
サッポロが定める「CREAMY(クリーミー)・CLEAR(クリア)・COLD(コールド)」の3C品質基準を満たした生ビールを提供する「ザ・パーフェクト黒ラベル」取扱店は、2025年の6,300店から2026年には8,000店への拡大を目指しています。
注ぎ方・温度・グラス管理にこだわった提供体験は、クラフトビールパブが大切にする「サービングへのこだわり」と同じ方向性です。大手ブランドが品質サービングを追求する動きは、日本のビール文化全体の向上につながるものとして注目しています。
他のビール愛好家・メディアの評価(集約)
※筆者・りほはアメリカ在住のため実飲確認ができません。以下は公開情報・メディアレポート・ビール専門メディアの情報をもとに集約したものです。
- ヱビスビールは日本のビール専門家・愛好家の間で「大手ブランドの中で最も品質が高い」と長年評価されることが多い銘柄です(各種ビールランキング・レビューサイト参照)
- 黒ラベルは「クリーミーな泡と適度なホップ感のバランス」が特徴として語られることが多く、特に生ビールでの提供品質を重視するファンが多い
- BREWERY1876のクラフトビールは、北海道・札幌を訪れたビール愛好家の間で「歴史の場所で飲む感動がある」と口コミ評価が高い
楽天市場でサッポロビールを購入する
150周年記念商品の発売に合わせて、楽天市場でもサッポロビールの各種セット商品が購入可能です。ギフト用途にも人気のヱビスビールや黒ラベルのセットはこちらから。
よくある質問(FAQ)
Q1. サッポロビールはいつ創業したのですか?
A. サッポロビールの前身である「開拓使麦酒醸造所」は、1876年(明治9年)9月23日に北海道・札幌で開業しました。2026年に創業150周年を迎えます。
Q2. 150周年記念の限定商品はどこで買えますか?
A. 「SAPPORO PREMIUM BEER 150周年記念デザイン缶」は日本国内各地のスーパー・コンビニ・酒販店などで数量限定販売の予定です。また楽天市場などのECサイトでも取り扱いが期待されます。最新情報はサッポロビール公式サイト(sapporobeer.jp)でご確認ください。
Q3. サッポロビール博物館はどこにありますか?
A. 北海道札幌市東区北7条東9丁目にあります(サッポロビール園の隣)。2026年7月1日にバリューアップオープンし、シアターが全来館者無料で体験できるようになります。
Q4. ヱビスビールはサッポロビールのブランドですか?
A. はい。ヱビスビールはサッポロビール株式会社が製造・販売するプレミアムビールブランドです。1890年(明治23年)に誕生し、現在も麦芽100%製法にこだわった上質なビールとして国内外で親しまれています。
Q5. 黒ラベルと「ザ・パーフェクト黒ラベル」の違いは何ですか?
A. 黒ラベルはサッポロビールの主力生ビール商品です。「ザ・パーフェクト黒ラベル」はサッポロが定める3C基準(CREAMY・CLEAR・COLD)をクリアした提供品質の高い飲食店・パブに認定されるもので、商品そのものとは別に、サービングの品質を示す認定制度の名称です。
Q6. 銀座の新ブランド体験施設はいつオープンしますか?
A. サッポロビールの2026年事業方針発表によると、2026年10月に東京・銀座の銀座ライオンビル4階に「黒ラベル」と「ヱビス」の新ブランド体験拠点が開業する予定です。詳細はサッポロビール公式サイトの最新ニュースリリースをご確認ください。
Q7. サッポロビールはクラフトビールを作っていますか?
A. 直接的なクラフトビールブランドとしては、札幌のサッポロファクトリー内にある「BREWERY1876(ブルワリー1876)」が、1876年の創業の地でクラフトビールを醸造・提供しています。また「ヱビス」の製法やバリエーション展開は、クラフトビール的なこだわりを持つビール好きからも評価されています。
まとめ
2026年はサッポロビール創業150周年という歴史的な節目の年です。
- SAPPORO PREMIUM BEER 150周年記念デザイン缶が数量限定で日本・世界各国で発売
- サッポロビール博物館が2026年7月1日にバリューアップオープン(シアター無料化・多言語対応)
- 銀座に黒ラベル・ヱビスの新体験拠点が2026年10月に開業予定
- 「製造業」から「創造業」へ——150周年を機にブランド体験の刷新を宣言
150年という歴史の重みを持ちながらも、新しい体験価値を追求するサッポロビールの挑戦は、クラフトビール好きとしても注目しています。アメリカのクラフトビールシーンでも「SAPPORO」ブランドは一定の知名度がありますが、この150周年を機に、あらためてそのルーツと現在進行形の取り組みを知ってもらえたら嬉しいです。
サッポロビールの記念商品情報は随時更新されますので、公式サイトと合わせてこの記事も確認してください。
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