【#りほびーる No. 487】梅錦ビール / 速醸
おすすめクラフトビール
四国の様々な場所でゲストとしてつながっており、とてもおいしかったのが梅錦ビールです。タップルームはありませんが、ゆっくり飲みたいと思いお土産で買いました!
おすすめのクラフトビールについて、買える場所や味わいについて紹介します!ビール選びの参考にしてください!
どんなクラフトビール ?
クラフトビールの特徴
「梅錦ビール 速醸(SOKUJO) 330ml」発売のご案内
【2023.3.14】
清酒酵母を使った日本酒のようなビールを数量限定で販売いたします。
ビール酵母を用いずに吟醸酵母を使った華やかな吟醸香が特徴です。
仕込を昨年1月に行い、1年間タンク内で熟成させました。熟成させたことで、まろやかで柔らかいクリアな味に仕上がっています。【商品名】梅錦ビール 速醸(SOKUJO) 330ml
公式サイトより https://www.umenishiki.com/contents/blog/info/1397.html
【価格】600円(税込660円)
【スタイル】酒イーストビール 又は 吟醸ビール
【原材料】麦芽・米麴・米・ホップ
【アルコール度】7.0%
【酒類区分】発泡酒*
【発売日】2023年 3月14日 数量限定
*酒税税率はビールと同じですが米麴を使用している為発泡酒の区分になります
清酒酵母ということで、ハイアルコールビールを醸せる耐性がありそうですね。このビールは7%なので、酵母を考えると低アルコール気味に感じます。
いつ買った?
2024年1月
どこで買った?
酒ハウスモリモト(徳島)
ブルワリーについて
Vol. 212 梅錦ビールの発足
【2016.2.10】
梅錦ビールは1994年4月、ビール醸造免許の最低製造数量を60KLに引き下げる規制緩和があり。その内免許第1号になりました。山川家は正善寺というお寺の分家の分家です。初代山川山三郎から数えて4代目の山川由良太が明治5年に酒造業を創業しました。
明治4年太政官布告清酒濁酒醤油鑑札収予並ニ収税法規則の第一則
一新規免許鑑札願受候モノハ、為免許料清酒ハ金十両、濁酒ハ金五両、醤油ハ金一両一分宛可相納、尤モ味醂白酒其外銘酒類ハ清酒ノ通タルヘキ事
とあるように金十両納めれば新規免許が取得できるという明治政府の規制緩和を期に、酒屋になりました。太政官令布告の翌年の明治5年由良太が創業したいきさつが、家系図に記録されております。その内容は、山川由良太は「性農を好まず前途商業世界の極めて有望なるを観破し一躍して商業界に入る。居を下金川に移し・・・・酒油製造を本業とし傍ら河流を利用して水車事業を興し業務拡張をはかる」下金川は現在梅錦がある場所の地名です。明治の規制緩和で始めた梅錦が、平成の規制緩和では地ビールを始めたいと考えました。
高松国税局の鑑定官室と酒税課に、表敬訪問をしたとき、ビール免許を申請したいと相談しました。今までの新規免許の時と違い、非常に好意的でした。伊予三島税務署を通じ高松国税局に申請書をだすと、書類の訂正などを指導していただき、吃驚するほど早く内免許が下りました。国税庁の内免許1号はオホーツクビールと梅錦ビールの2社が同日に免許がおりました。そのときオホーツクビール1社より2社同時におろすほうがよかったのだろうと思いました。梅錦のビールレストランの建設計画の丹原町は松山から車で約1時間、今治市から30分、西条市から30分という場所にあります。車を運転して来た人はビールを飲めません。運転してきた奥さんに楽しんでもらうハーブガーデンを併設することにしました。ハーブガーデンを見てもらい、ガーデニングの楽しみを知ってもらいたいという企画です。この企画は以前から印刷物でお付き合いのある凸版印刷の企画でおしゃれなビール園を作ることにしました。
ハーブ園というテーマでホップとハーブというコンセプトでした。梅錦ガーデン丹原麦酒醸造所の環境は果樹園(柿、キーウイフルーツ、ミカン、梅)に囲まれ、四国にしては広い田園の真ん中にあるハーブ園と地ビールレストランという施設です。
アメリカのクラフトビール醸造所視察でもレストラン併設のブルーリーが多く、日本でもレストラン併設が主流でした。
梅錦ガーデン丹原ビール醸造所は私どもにとっては今まで経験のないサービス業の業態でした。1995年7月オープンすると地ビールに寄せる関心は想像した以上に沢山のお客さんに来ていただきました。始めてのサービス業にたずさわって一番勉強になったのは、お客さんの反応が肌に感じられるということでした。厨房で料理を作る人もホールでお客さんに接する人も、お客さんが喜んでくれるのが一番うれしいと心の底から思っていることでした。お客さんの第一とかお客さんのためにという言葉はマーケッティングの講習会などでたびたび聞かされていましたが、本音でお客さんに喜んでもらうために働いている人たちを目の前で知ることができたことが驚きでもあり、勉強にもなりました。
土日はお客さんがあふれて忙しかったため、清酒蔵からも応援に行ってもらいました。それは製造業では直接感じることができない、お客さんに喜んでもらうために日本酒を造っていることを、理論ではなく肌で感じる体験をしてもらいたかったことも大きな要因でもありました。
公式サイトより https://www.umenishiki.com/contents/president/oishii-talk/vol-212-%e6%a2%85%e9%8c%a6%e3%83%93%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%81%ae%e7%99%ba%e8%b6%b3.html
タップルームはないのですが、四国の様々なブルワリーでゲストビールとして繋がっていました。四国のブルワリーから、リスペクトされているブルワリーという印象があります。
ビアスタイルガイドライン
21.酒イーストビール
酒イーストビールの色合いは、ベースにした伝統的なビアスタイルに基づいて、ペールからダーク・ブラウンの範囲。冷温白濁または酵母による濁りがあっても許される。清酒酵母(たとえば、日本醸造協会の「K7号酵母」「K9号酵母」「K10号酵母」など)で発酵させてつくったビールは、すべて酒イーストビールに該当する。オレンジ、リンゴ、マスカット、メロン、バナナ、杉、伽羅、バター、練乳、椎茸、ブルーチーズ、クローヴ、シナモン、シェリー酒、または老酒(紹興酒)など清酒酵母がもたらす複雑なキャラクターが、ベースにしたビアスタイル固有のキャラクターと調和をとりながらローからミディアム・レベルで感じられる。ホップのアロマとフレーバーおよび苦味は、ローからミディアム・レベルで、清酒酵母由来のキャラクターとバランスがとれていること。モルトのアロマとフレーバーは、ほのかなレベルからミディアム・レベルで、清酒酵母がもたらす多様なキャラクターと調和していること。清酒酵母由来の苦味は非常にローからロー・レベルであれば感じられてもよい。アルコール度数は穏やかなレベルから強烈なレベルまで範囲が広い。ダイアセチルと酸味は、非常にロー・レベルであればこのビアスタイルに相応しい。ボディは初期比重やベースにしたビアスタイルによって異なる。このビアスタイルに出品するビールは、ベースにしたビアスタイル名、使用した清酒酵母の種類、そのほか特別の原料を使用していればその名前と使用法を明示することが求められる。ベースにしたビールが、このガイドラインに収録されている既存のビアスタイルのどれにも合致しない場合は「既存のスタイル外」と書いてもよい。これらについての情報が添付されていないビールは、審査の際に不利となる場合がある。
https://beertaster.org/beerstyle/2204_detail/2204_021.html#j021
- 初期比重 (プラート度):1.040-1.090 (10.0-21.6)
- 最終比重 (プラート度):1.008-1.020 (2.1-5.1)
- アルコール度数 :4.3-10.3% ABV
- ビタネス・ユニット:12-35 IBU
- 色度数:4-20 SRM (8-40 EBC)
該当するスタイルを見つけるのに苦労しました。いろんなスタイルが定義されていますね。
クラフトビールレビュー
見た目 SRM
5 麦茶系の茶色さ
香り
アロマ (鼻腔前方受動器)
清酒系の青りんごのような香りに、ベルギービールで感じるようなフローラルな印象。モルトの甘さも奥に感じる。とても心地いい香り。鼻を近づけるとホップのさわやかな印象も強い。
フレーバー(鼻腔後方受容器)
ホップのグレープフルーツの皮や、ぶどうの皮のような印象を強く感じる。Mosaicで感じる味のなくなったガムのような印象 チクル感も感じる。三ツ矢サイダー。ラムレーズン。干し柿。
味わい
口当たり
やさしい。モルトの自然な口当たりを感じる。モルト由来のやさしさとアルコールの冷たさを感じる。
コクと質感
モルトの甘みがかなり強い。ビスケットのような贅沢な印象がある。ドイツ系のドルトムンダー/エクスポートビールを連想させられるようなモルト感。そこに日本酒のようなさわやかさが加わり全くしつこくない。少し三ツ矢サイダーのような甘さを感じる。アメリカンベルジャンビールに近い。ラムレーズン味のハーゲンダッツのような華やかなホップ由来の丁寧な香りが口の中に広がり、とても贅沢な気持ちになる。
飲み込む瞬間
ダンクさはまったくない。炭酸のひっかかりが少しある程度。清酒系。すっきりするする入る。
後味
ラムレーズンのような雰囲気が口いっぱいに広がる。
底
途端に日本酒のような印象になる。ラムレーズンのような干しブドウのような甘さは健在。アルコールの冷たさが強調される。本体と全く印象が違う。パンのような印象もあるが、冷たさが際立ち、日本酒感が強くなる。一方で、日本酒としてみるとアルコール度数が低く、優しく感じる。
テイスティングノート
アロマ (10点満点)
モルト(3点満点)
3
ホップ(3点満点)
3
その他(4点満点)
3
外観印象(6点満点)
色(2点満点)
2
透明度(2点満点)
2
泡持ち(2点満点) -1
1
フレーバー(19点満点)
モルト(3点満点)
3
ホップ(3点満点)
3
状態(2点満点)
2
アフターテイスト(3点満点)
3
バランス(4点満点)
4
その他(4点満点) -1
3
やや ダイアセチルを強く感じた
ボディ(5点満点)
5
全体印象(10点満点) -2
8
トータル(50点満点)
46
このビアスタイルガイドラインがこのビールと合致しているのか という疑問はありますが、とてもおいしかったです。
全体的な印象
ベリーのようなフルーティな印象、清酒酵母の複雑な味わいと ビールらしいモルティな味わいのバランスがとてもいい素晴らしいビールでした!
甘さの表現の仕方が お酒としての甘さ という印象でとてもよかったです!
↓クラフトビール関係まとめたふるさと納税記事を書いたので、よかったらみてください。↓
楽天で買えるオススメクラフトビール情報定期更新してるので、みてください!
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