【ヘイジーIPA】Here Today Brewery + Kitchen完全ガイド – 2025年シアトル最新ブルワリーレポート

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rihobeer

IT系エンジニアの視点でクラフトビールの魅力を発信中。日本のビアジャッジ資格保持者として2024年JGBAでも審査に参加。現在はシアトル拠点で米日のクラフト文化を比較しながら、醸造プロセスやレビューを提供。「ブルワリーの魅力が正しく伝わる世界」を目指し、プロンプトエンジニアリングやWeb刷新など、IT知識を活かしてブルワーをサポート。ビールとテクノロジーについてのご質問はお気軽に。乾杯🍻

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【2025年最新】Here Today Brewery + Kitchenを満喫!シアトルでクラフトビールを楽しむ旅行ガイド

Here Today Brewery + Kitchenの外観。モダンな建物でウォーターフロントに位置している

この記事でわかること

  • シアトルの新進気鋭ブルワリー「Here Today」の特徴と魅力
  • 実際に飲んだビールの詳細レビューと評価
  • ブルワリー訪問時の注文方法と周辺情報
  • 2025年最新の営業情報とアクセス方法
  • シアトルのクラフトビールを最大限楽しむためのヒント

シアトルのウォーターフロントに位置する「Here Today Brewery + Kitchen」は、2022年10月にオープンした比較的新しいブルワリーながら、その高品質なビールと革新的なアプローチで地元のビール愛好家から高い評価を得ています。2024年にはワシントン・ビール・アワードで「Lightning Harp」が銀賞を受賞するなど、その実力は折り紙付き。レトロフューチャーなインテリアが特徴的なこのブルワリーは、ヘイジーIPA、ラガー系、そして実験的な季節限定ビールに強みを持っています。

今回は2025年3月に訪れたHere Today Brewery + Kitchenの魅力を、実際に飲んだビールのレビューとともにご紹介します。シアトル観光の際には、ぜひ立ち寄りたいスポットです。


ルネちゃん

シアトルのブルワリーって初めて行くけど不安だワン…


りほ

Here Todayはフレンドリーなスタッフが多くて、初心者でも安心して訪問できるよ。カジュアルな雰囲気で、質問にも丁寧に答えてくれるんだ。

【基本情報】Here Today Brewery + Kitchen の概要

項目 詳細
店名 Here Today Brewery + Kitchen
所在地 2815 Elliott Ave Ste 101, Seattle, WA 98121
営業時間 月・火:16:00 – 22:00
水・木:11:00 – 22:00
金:11:00 – 22:00
土・日:10:00 – 22:00(ブランチは10:00 – 13:00)
創業 2022年10月
得意ビールスタイル ヘイジーIPA、ラガー系、実験的・季節限定ビール
受賞歴 2024年 ワシントン・ビール・アワード「Lightning Harp」銀賞
Wi-Fi あり
飲食 あり(Kitchen併設)

【2025年最新】Here Today Brewery + Kitchen タップリスト

Here Today Brewery + Kitchenのタップリスト。多様なスタイルのビールが並んでいる

2025年3月訪問時のタップリストをご紹介します。Here Todayでは常に新しいビールを醸造しているため、訪問時期によってラインナップは変わりますが、以下のようなビールが提供されていました:

  • LAZER SHADES (Hazy Pale Ale, 5.0% ABV)
  • PARTHENON (Extra Pale, 6.7% ABV)
  • GLITTER PAW (Hazy IPA, 6.0% ABV)
  • COBRA KISS (DDH Hazy IPA, 6.0% ABV)
  • MEGAOBJECT (DDH Hazy Triple IPA, 10.0% ABV)
  • MILPA ESPECIAL (Mexican Lager, 5.2% ABV)
  • DEN RELIC (Altbier, 4.9% ABV)
  • LUCKY OLD SUN (Belgian Blonde, 5.7% ABV) – Chris Kippとのコラボレーションビール

ルネちゃん

「DDH」って何?ビールの味に影響するワン?


りほ

DDHは「Double Dry Hopped(ダブルドライホップド)」の略だよ。通常より2倍量のホップを使ってドライホッピングすることで、より濃厚な香りと風味が楽しめるんだ。

【初心者向け解説:ドライホッピング】

ドライホッピングとは、発酵後のビールに追加でホップを加える製法です。煮沸せずに低温で香り成分だけを抽出するため、フレッシュで華やかな香りが特徴です。苦味よりも香りを引き出す目的で行われ、特にIPAやペールエールでよく使用されます。

特に代表的なビールとしては、受賞歴のある「Lightning Harp」、フルーティーな「MEGAOBJECT」、そして「GLITTER PAW」などがあります。訪問時にはこれらのビールをぜひチェックしてみてください。

【実飲レポート】Here Today Brewery + Kitchenで飲んだビールの詳細レビュー

DEN RELIC (Altbier, 4.9% ABV)

DEN RELIC(アルトビール)。琥珀色の美しい色合いとクリーミーな泡が特徴

【初心者向け解説:アルトビール】

アルトビールはドイツ・デュッセルドルフ地方発祥の伝統的なビアスタイルです。「アルト」はドイツ語で「古い」を意味し、伝統的な上面発酵方法を指します。通常、濃い琥珀色で、バランスの取れたモルトの甘みとホップの苦味が特徴で、カラメル風味を伴うことが多いです。

最初に飲んだのはこのアルトビール。モルトの甘さとホップの溶け込み方のバランスが素晴らしく、後味にドイツ系ラガーらしいホップの心地いい苦味を感じました。伝統的なドイツスタイルのビールを現代的に解釈した秀逸な一杯です。


ルネちゃん

アルトビールって初めて聞いたワン!日本のビールとどう違うの?


りほ

日本でよく飲まれるラガービールとは発酵方法が違うんだ。アルトビールは上面発酵で、やや濃厚なモルトの風味を楽しめるよ。日本のメジャーなビールより味わい深いのが特徴だね。

味わい要素強度(1-5)特徴
苦味2/5控えめでバランスの良い苦味
甘味3/5カラメルやトーストのような穏やかな甘み
酸味1/5ほとんど感じない
ボディ3/5中程度でなめらか
アロマ強度2/5穏やかなモルトの香り

MEGAOBJECT (DDH Hazy Triple IPA, 10.0% ABV)

MEGAOBJECT(DDH Hazy Triple IPA)。オレンジ色の濁ったヘイジーなビール

【初心者向け解説:ヘイジーIPA】

ヘイジーIPA(または「ニューイングランドIPA」とも呼ばれる)は、濁った外観が特徴のIPAの一種です。オーツ麦や小麦などを使用し、特殊な酵母と大量のドライホッピングにより、柑橘系やトロピカルフルーツを思わせるジューシーな味わいと香りが特徴です。西海岸IPAよりも苦味が控えめで飲みやすいのが魅力です。

続いて飲んだのはここの看板ビールの一つ、MEGAOBJECTです。ダブルドライホッピングを施したこのヘイジーTriple IPAは、高いアルコール度数にも関わらず驚くほど飲みやすく仕上がっています。


ルネちゃん

10%のアルコールって強すぎない?飲んで大丈夫なのかな…ワン


りほ

確かにアルコール度数は高いね。初めての人は少量から試すか、フライトで小さいサイズを注文するといいよ。高アルコールビールは少しずつゆっくり飲むのがおすすめだ。

個人的な感想ですが、とても美味しい一杯でした。軽いNWP系のヘイジーというより、ややニューヨーク系の重たさを感じつつも、やはりNPW系の軽さも兼ね備えた絶妙なバランスのヘイジーIPA。特にフルーティさが際立っており、私が飲んだヘイジーIPAの中でも特に印象に残る味わいでした。Citra系の強いメロンの香りとアルコールの甘さを最初に感じます。口当たりはとても優しくオーツ麦の滑らかさを感じる一方、口の中でじっくり味わうとピリリとした刺激も楽しめます。

温度が上がるとフルーティさとアルコールの冷たさのバランスがとても良くなり、より複雑な味わいが楽しめます。個人的な感想として、訪問したシアトルのブルワリーの中でここのヘイジーIPAは特に印象的でした。ホップの香りの出し方、フルーティさの表現は非常に優れています。

味わい要素強度(1-5)特徴
苦味3/5フルーティさに隠れるバランスの良い苦味
甘味4/5トロピカルフルーツと熟したメロンのような甘さ
酸味2/5わずかに感じる柑橘系の酸味
ボディ4/5滑らかでクリーミー、オーツ麦の風味
アロマ強度5/5強烈なホップアロマ、メロンや柑橘系の香り

【現地情報】Here Today Brewery + Kitchenのタップルームの雰囲気と注文方法

Here Today Brewery + Kitchenのタップルーム内部。広々とした空間とレトロフューチャーなデザイン
カフェスタイルの座席エリア。明るい雰囲気で居心地が良い

Here Todayのタップルームは、1990年代のフードコートや1970年代のスケートリンクを彷彿とさせる、パステルカラーとネオンライトが特徴的なレトロフューチャーなデザインが印象的です。土曜日はイベントがあることも多く混雑していますが、平日の夕方であれば比較的空いており、ゆっくりとビールを楽しむことができます。

テラス席は特に気持ちが良く、日本人からすると広く感じますが、アメリカの基準ではややコンパクトなサイズ感です。店内にはカフェ風のソファ席もあり、日光が差し込む明るい雰囲気の中でくつろぐことができます。Wi-Fiも完備されているので、ノートパソコンを持ち込んで作業をしながらビールを楽しむこともできます。


ルネちゃん

英語が苦手なんだけど、注文できるかな?ワン


りほ

大丈夫だよ。「Can I have a pint of MEGAOBJECT, please?」のように、ビール名を言うだけでOK。タップリストの写真を撮って指差しでも通じるし、「What do you recommend?」と聞けばスタッフがおすすめを教えてくれるよ。

店内では醸造設備も見ることができ、ビールが作られる過程を垣間見ることができるのも魅力の一つです。スタッフも非常に親切で、ビールについての質問にも丁寧に答えてくれます。全体的には賑わっていますが、注文がしづらいほどではなく、ちょうど良い雰囲気です。

【海外初心者必見】Here Today Brewery + Kitchen 注文の仕方

ビールの名前は独特なので、タップリストの写真を撮って指差し注文するのが安心です。

Step 1:「Can I have a pint of [ビール名]?」のように注文
Step 2:レジで「Tab, Open? Close?」と聞かれたら、後払い(Open)か都度払いか(Close)を選択
Step 3:年齢確認が必要な場合はID(パスポートや免許証)を提示
Step 4:現金、Apple Pay、クレジットカードなどで支払い
Step 5:タブレットを操作しチップ額を選択、サイン
Step 6:カウンターからビールを受け取る

Here Todayでは、カウンターで直接注文するスタイルです。入店したらまずカウンターへ向かい、デジタルメニューボードに表示されているビールリストから選んで注文します。8オンス(約240ml)や16オンス(約470ml)など、サイズを選ぶこともできます。

支払いはその場でクレジットカードやデビットカードで行うのが一般的です。チップは通常15~20%程度が目安ですが、カウンターサービスの場合は必須ではありません。注文時にスタッフにおすすめを聞いてみるのも良いでしょう。

「ジューシーなヘイジーIPAを飲みたいんだけど、おすすめはある?」と聞いてみると、店員さんが季節の限定や定番を親切に教えてくれます。気になるものを少しずつ試飲させてもらえる場合があるので、迷ったら相談してみましょう。

【ビール好き必見】Here Today Brewery + Kitchen周辺のおすすめブルワリー&飲食店

シアトルはクラフトビールの聖地とも言える都市で、Here Today周辺にも多くのブルワリーがあります。特におすすめなのは以下のブルワリーです:

  • CloudBurst Brewing – Here Todayとの距離も近く、ホップフォワードなIPAに定評があります。
  • Pike Brewing – 歴史あるブルワリーで、伝統的なスタイルのビールが楽しめます。
  • Fast Fashion – 革新的なビールスタイルとカラフルなデザインが特徴のブルワリーです。
  • Old Stove Brewing – ウォーターフロントにあり、景色も楽しめるブルワリーです。

ブルワリー間では時折連携してイベントを開催しています。「Best Buds Fest」のようなセッションビールのイベントでは、シアトル周辺のブルワリーが集まり、特別なビールが楽しめます。こうしたイベント情報はインスタグラムでチェックするのがおすすめです。

【アクセス情報】Here Today Brewery + Kitchen 位置情報

【現地グルメ情報】Here Today Brewery + Kitchen周辺の街の特徴と近くの飲食店

Here Today Brewery + Kitchenの周辺エリアは、シアトルの観光名所であるPike Place Marketにも近く、多くの飲食店が集まっています。ただし、Pike Place周辺は観光地のため、夜間は治安に注意が必要です。

ブルワリーでは、ビールに合わせた食事メニューも充実しています。「Classic Tavern Burger」(アメリカン和牛のスマッシュバーガー)や「Take Care Bowl」(野菜中心のヘルシーボウル)などが提供されています。週末には「Texas-Style Breakfast Tacos」などのブランチメニューも提供されています。


ルネちゃん

食事もおいしいの?ビールだけのお店なのかなって思ってたワン


りほ

Here Todayは「Brewery + Kitchen」という名前の通り、食事メニューも充実してるよ。ビールに合うメニューが揃っているので、ビールと一緒に楽しめるんだ。

よくある質問

Q: Here Today Brewery + Kitchenは予約が必要ですか?
A: 基本的に予約は不要です。ただし、週末や祝日の夜間は混雑することがあるため、大人数での訪問時は事前に問い合わせることをおすすめします。
Q: ベジタリアンやヴィーガン向けの食事はありますか?
A: はい、「Take Care Bowl」などのヴィーガン対応メニューがあります。また、多くのメニューはベジタリアンオプションへの変更が可能です。注文時にスタッフに相談してみてください。
Q: 子供も入店できますか?
A: はい、21歳未満でも入店可能です。キッチンメニューにはキッズミールの選択肢もあり、ファミリーでの訪問も歓迎されています。ただし、アルコール飲料を注文・購入できるのは21歳以上の方のみです。
Q: ビールは持ち帰りできますか?
A: はい、クラウラー(32オンス)やグロウラー(64オンス)での持ち帰りが可能です。また、缶ビールも販売しており、お土産にもおすすめです。
Q: シアトルの他のブルワリーと比べて、Here Todayの特徴は何ですか?
A: Here Todayは特にヘイジーIPAのクオリティが高く、フルーティで飲みやすいビールが特徴です。また、インテリアのレトロフューチャーなデザインが独特で、雰囲気も他のブルワリーとは一線を画しています。

日本のクラフトビール探訪記

2024年まで日本在住だった筆者が、全国各地のクラフトビールシーンを巡る旅の記録を公開しています。北は北海道から南は九州まで、日本全国の個性豊かなブルワリーを訪問。蔵元直営のタップルームから地域に根差したビアパブまで、日本のクラフトビール文化を体験するレポートを発信中。季節限定醸造や地元食材を活かしたユニークなビール、杜氏との対話など、日本のクラフトビールの魅力を深掘りしたコンテンツはこちらのタグページからご覧いただけます。

Japan
「Japan」の記事一覧です。

アメリカのクラフトビール探訪記

現在シアトル在住の筆者が、本場アメリカとカナダのクラフトビールシーンを巡る旅の記録を公開しています。ロサンゼルスの人気醸造所からポートランドの隠れた名店、バンクーバーのユニークなタップルームまで、北米各地のブルワリー訪問レポートを発信中。地元でしか味わえない限定ビールや醸造家との対話など、北米のビール文化を深掘りしたコンテンツはこちらのカテゴリーページからご覧いただけます。

USA
「USA」の記事一覧です。


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【まとめ】Here Today Brewery + Kitchenはフルーティでクリエイティブなビールの天国

Here Today Brewery + Kitchenの外観。夕暮れ時の雰囲気ある写真

Here Today Brewery + Kitchenは、シアトルのウォーターフロントに位置する比較的新しいブルワリーながら、その革新的なビールと居心地の良い空間で地元のビール愛好家から高い支持を得ています。個人的には、MEGAOBJECTに代表されるフルーティーなヘイジーIPAに特に感動しました。また、「Best Buds Fest」のようなイベントを通じて他のブルワリーとも積極的に連携しており、シアトルのクラフトビールシーンの魅力を存分に味わうことができます。


ルネちゃん

次回シアトルに行ったときは絶対に行ってみたいワン!でもアメリカのブルワリーって入りづらそう…


りほ

ぜひ訪れてみてね。Here Todayは特に初心者にも優しい雰囲気だから安心だよ。スタッフも親切だし、この記事の注文方法を参考にすれば問題なく楽しめるはずだ。

シアトルを訪れる際は、ぜひHere Today Brewery + Kitchenに足を運んで、太平洋岸北西部(PNW)のクラフトビール文化を体験してみてください。テラス席でゆっくりとビールを飲みながら過ごす時間は、きっと旅の素晴らしい思い出になるでしょう。

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