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りほ

ITエンジニア兼ビアジャッジ

IT技術とビール愛を融合させた活動を展開中。日本のビアジャッジ資格保持者として2024年JGBAでの審査経験あり。現在はシアトル拠点で、日米のクラフトビール文化を比較しながら、情熱を注いでいます。趣味でビール関連アプリの開発も行っています(詳細はGitHubにて)。

ブルワリー向けにWebサイト刷新、SEO対策、AIを活用したペルソナ分析、プロンプトエンジニアリングなど、IT知識を活かしたサポートが可能です。「ブルワリーの魅力が正しく伝わる世界」を目指して、純粋な情熱でクラフトビールを応援しています。ビールとテクノロジーの融合についてご興味があれば、お気軽にご連絡ください🍻


クラフトビールレビュー:Wayfinder Beer / Export(エクスポート・ドルトムンダー)

この記事は2023年5月の試飲体験に基づき、2025年6月に更新しています。

この記事でわかること

  • エクスポート(ドルトムンダー)スタイルの特徴と歴史
  • Wayfinder Beerが醸造する高品質なドイツ系ラガーの魅力
  • ノーブルホップが生み出す華やかで豪華な味わい

Wayfinder Beer(ウェイファインダー・ビール)は、オレゴン州ポートランドに拠点を構える、2016年創業のアメリカのクラフトビールブルワリーです。ドイツ系ラガーに特化し、伝統的な技術と現代的な感性を融合させた高品質なビールを生産しています。今回レビューする「Export」は、ドルトムンダースタイル(エクスポート)のビール。19世紀にドイツのドルトムント地方で生まれ、輸出向けに少しアルコール度数を高めた(通常5.2-6.0%程度)、華やかで豪華な味わいが特徴的です。

ホプくん
ホプくん

エクスポート(輸出)っていう名前の通り、19世紀のドイツのドルトムントから輸出するために作られたビールスタイルホプ!長い船旅でも品質が保てるように、通常のラガーよりアルコール度数を少し高めに作ったんだホプね!

りほくん
りほくん

へえ、エビスビールもこのスタイルなんだって!日本の代表的なプレミアムビールと同じスタイルなんて興味深いね。どんな違いがあるんだろう?

ルネちゃん
ルネちゃん

アメリカのクラフトビールがドイツのスタイルを作るなんて面白いワン!きっと特別な工夫があるんだろうね!

Wayfinder Beer / Export 基本情報

ビール詳細

  • ビール名: Export
  • ブルワリー: Wayfinder Beer
  • 所在地: Portland, OR (アメリカ)
  • 創業: 2016年
  • スタイル: Export / Dortmunder
  • アルコール度数: 5.5%
  • 輸入元: HATOS BAR
  • 購入場所: The Slop Shop
  • 入荷時期: 5月頃

エクスポートスタイルの特徴

スタイル特性

アルコール度数 5.5%
ピルスナーより高く、IPAより低い絶妙なバランス
ノーブルホップ香 4/5
花、ハーブ、スパイシーな特徴
モルト甘み 3/5
クッキー、パンのような穀物感
苦味 2/5
穏やかでバランスのとれた苦味

🎨 外観(主観的評価)

グラスに注ぐと、驚くほど★クリアで透明★な美しい黄金色が現れます。奥まで見通せるほどの透明度で、ドルトムンダーにしてはやや明るめの色合い。一般的なドルトムンダーはもう少し茶色がかった色合い(SRM 5-6程度)が多いですが、Wayfinderらしい現代的な解釈が感じられます。

👃 アロマプロファイル(主観的評価)

👃 アロマ(鼻腔前方受容器)の変化 – 個人的な印象

注ぎたて

少し野生的で、生臭いとも言える独特な香り。酵母由来の鉄っぽさが血のような印象を与える(two fingers * inkhornでも同様の体験)。

温度上昇後

気品ある上品なノーブルホップに変化。レモンドロップと酵母由来のスパイシー、軽やかなモルト感(ポップコーンのような)が広がる。

以下のアロマ評価は個人的な感想です。香りの感じ方は人それぞれ異なります。

ホプくん
ホプくん

温度によって香りが変化するのは、ビールの複雑な成分が温度で揮発性が変わるからホプ!特にノーブルホップ(ドイツの伝統的な4大ホップ品種:ハラタウ、テトナング、シュパルト、ザーツ)の繊細な香りは、適温になると本領を発揮するホプよ!

温度がさらに上がると、モルトのクッキーのような穀物感が目立ってきます。大手ビールだとこのタイミングの香りが苦手になることがありますが、Wayfinderのエクスポートは最後まで上品さを保っています。

👅 フレーバープロファイル(鼻腔後方受容器)- 主観的評価

🌟 圧倒的なノーブルホップの華やかさ(個人的な印象)

★これでもか!というくらい華やかにノーブルホップが広がる!★大手のビールを飲んだときに感じてしまう物足りなさを全部かっさらってくれる豪華さ!すごくいい!

🍺 味わいの詳細分析(主観的評価)

以下の味覚評価は個人的な感想です。ビールの味覚は人それぞれ異なります。

口当たり

ビールらしい飲み心地ながら、ややもったりとした質感があります。これはドルトムンダーらしい特徴で、軽すぎず重すぎない絶妙なバランスを保っています。

コクと質感

舌の上に乗ると、ゆっくりジワジワと苦味が広がっていきます。ドルトムンダーらしい確かなアルコール感もしっかり感じられますが、主張が強すぎて嫌になることはありません。香りのモルト感は軽やかなのに対して、舌の上に乗るとずっしりとした重みを感じる興味深いコントラストがあります。

りほくん
りほくん

香りと味わいのギャップが面白いね!軽やかな香りからは想像できない、しっかりとした飲み応えがあるんだ。

飲み込む瞬間

✨ 三重奏の贅沢な瞬間(個人的な印象)

★ノーブルホップ×酵母感×アルコール感!★豪華にノーブルホップの香りと、酵母のスパイシーさと、りんごっぽいアルコール感が同時にまとまってやってきます。

後味

後味にはレモンドロップと花のような甘さが長く残ります。キレずにまったりと喉を通り、じんわりとホップの余韻が残り続けるのがとても印象的。このゆったりとした余韻こそが、エクスポートスタイルの真骨頂と言えるでしょう。

ルネちゃん
ルネちゃん

ゆっくり楽しめるビールなんだね!急いで飲まないで、じっくり味わいたくなるワン!

🏆 全体的な印象(主観的評価)

🌟 極上のドルトムンダー体験(個人的な印象)

★軽やかで美しいエビス★と表現したくなるような、豪華で綺麗なビール。大好き!特に魚の脂身との相性が抜群で、サーモンなどと合わせたい一本です。

総合評価

外観
★★★★☆
透明で美しい黄金色、ドルトムンダーにしては明るめ
香り
★★★★★
温度変化で開くノーブルホップの華やかさ
味わい
★★★★★
ノーブルホップ×酵母×アルコールの三重奏
マウスフィール
★★★★☆
ドルトムンダーらしいもったりとした質感
総合バランス
★★★★★
豪華で綺麗、日本のエビスと比較したい完成度

🔬 ボトル底について

温度が上がっているからか、底の部分ではモルトのクッキー感を強烈に感じます。口に含むと強い酸味とアルコール感がありますが、これも美味しい。混ぜて飲んでも問題なく、むしろビールの複雑さを楽しめます。

🛒 購入情報

Wayfinder Beerのエクスポートは、The Slop Shopなどの輸入クラフトビール専門店で購入可能です。インポーターはHATOS BARで、5月頃に入荷することが多いようです。

ルネちゃん
ルネちゃん

日本のエビスビールも同じエクスポートスタイルなんて知らなかったワン!家でも飲み比べてみたくなっちゃった♪

ホプくん
ホプくん

ドルトムンダースタイルを楽しむなら、エビスビールは日本で最も手に入りやすい代表格ホプ!楽天やAmazonでまとめ買いもできるから、Wayfinderのエクスポートと飲み比べてみると違いがよくわかるホプよ!

🍺 日本のエクスポートスタイル代表

エビスビール
サッポロ エビスビール

日本を代表するプレミアムビール。ドルトムンダースタイルの本格的な味わいを楽しめます。

りほくん
りほくん

エビスビールと今回のWayfinderエクスポートを飲み比べると、日本とアメリカのドルトムンダー解釈の違いが楽しめるよ。まずは定番のエビスから始めて、徐々に海外のエクスポートスタイルを探求していくのがおすすめだね。

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アメリカンクラフトビールの新潮流

Wayfinder Beerのようにドイツの伝統的なスタイルに真摯に向き合うアメリカのブルワリーが増えています。ホップフォワードなIPAだけでなく、繊細なラガーの世界も楽しんでみてください。

日本のクラフトビール探訪記

2024年まで日本在住だった筆者が、全国各地のクラフトビールシーンを巡る旅の記録を公開しています。北は北海道から南は九州まで、日本全国の個性豊かなブルワリーを訪問。蔵元直営のタップルームから地域に根差したビアパブまで、日本のクラフトビール文化を体験するレポートを発信中。季節限定醸造や地元食材を活かしたユニークなビール、杜氏との対話など、日本のクラフトビールの魅力を深掘りしたコンテンツはこちらのタグページからご覧いただけます。

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🥃 ドルトムンダーを楽しむ専用グラス

⭐ おすすめビアグラス

エクスポートスタイルの華やかな香りと味わいを最大限に引き出すには、適切なグラスが欠かせません。ドイツビール用グラスで、ノーブルホップの香りをより楽しめます。

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📚 参考情報

本記事の事実確認に使用した信頼できる情報源:

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