【WCIPA】West Coast Brewing スターウォッチャーの完全レビュー – Citra, Simcoe, Mosaicホップの個性
静岡のクラフトブルワリー「West Coast Brewing」が手掛けるWCIPA「スターウォッチャー」の詳細レビュー。Citra、Simcoe、Mosaicの3種類のホップを使用した個性的な味わいをプロファイリング。王道的なWest Coast IPAを求める方とHazy IPAファンの両方に参考になる評価をお届けします。
スターウォッチャーとは?基本情報
【初心者向け解説】WCIPA(West Coast IPA)とは
アメリカ西海岸発祥のビアスタイルで、クリアな見た目と力強いホップの苦味・香りが特徴。松ヤニのような樹脂感やグレープフルーツのような柑橘感、そして「ダンク」と呼ばれる独特の喉越しの爽快感が魅力です。最近のHazy IPAが濁りと滑らかさを特徴とするのに対し、WCIPAはクリアで苦味の主張が強いのが特徴です。
ビールスペック
- ビアスタイル: West Coast IPA (WCIPA)
- ブルワリー: West Coast Brewing(静岡県)
- 使用ホップ: Citra, Simcoe, Mosaic(ドライホッピング)
- 発売日: 2022年11月3日
- 特徴: リリースごとにレシピが微妙に変化
【初心者向け解説】ドライホッピングとは
ビールの醸造工程で、発酵中または発酵後のビールに直接ホップを加える手法です。この方法では苦味よりもホップの香り成分が抽出され、アロマティックな香りを豊かにします。特にIPA系のビールでは重要な醸造技術で、使用するホップの品種や量によって香りのキャラクターが大きく変わります。
ブルワリー情報
West Coast Brewingは静岡県を拠点とするクラフトブルワリーで、アメリカ西海岸スタイルのビールを得意としています。「スターウォッチャー」はCitra、Simcoe、Mosaicのホップを使用したドライホッピングのWCIPAで、レシピは定期的に微調整されています。リリースごとに味わいに変化があるのも特徴で、ビールファンの間では初期のバージョンの味わいを好む声も多いようです。
【初心者向け解説】使用ホップの特徴
• Citra: トロピカルフルーツ、柑橘系、パッションフルーツなどの華やかな香りが特徴。アメリカで開発された人気品種。
• Simcoe: 松ヤニやパイン、柑橘系の香りが特徴で、WCIPAに典型的なピリッとした苦味と松の香りを与える。
• Mosaic: ベリー系、トロピカルフルーツ、マンゴーなどの複雑な香りが特徴で、名前の通りモザイク状の多彩な香りが魅力。
購入情報
The Slop Shopで購入しました。発売日は2022年11月3日です。
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スターウォッチャー詳細レビュー
見た目
冷やすことによる一時的な濁り(チルヘイズ)がなくなると、完全に透明な見た目になります。典型的なWest Coast IPAらしいクリアな外観で、Hazy IPAとは対照的な透明感があります。

香り
【初心者向け解説】アロマとフレーバーの違い
ビール評価では香りを「アロマ」と「フレーバー」に分けて表現します。アロマは鼻から直接感じる香り、フレーバーは口に含んだ時に鼻腔後方で感じる香りです。これにより、より詳細な香りの印象を表現できます。
アロマ (鼻腔前方受容器)
湿布を思わせるやや薬品的なニュアンスをベースに、ストロベリーやドラゴンフルーツのような果実香が感じられます。Mosaicホップの特徴が強く出ているようです。強いアルコール感とともに感じられる湿布のような香りは、発酵が十分に進んでいない若いビールを連想させます。トロピカルさよりも湿布のニュアンスが強く、個性的な印象です。
フレーバー(鼻腔後方受容器)
ストロベリーのようなトロピカルな香りに続いて、草のような緑の香りが追いかけてきます。マウスフィールはやや滑らかで、背景にはクッキーのようなモルトの香りも感じられます。Citraの華やかさよりも、Mosaicの複雑さが強く表れている印象です。
味わい
口当たり
滑らかさを感じる入り口で、WCIPAとしては口当たりがソフトです。Hazy IPAのような滑らかさを取り入れているようなヌルっとした印象があります。

コクと質感
わずかな酸味とともに、クッキーのような優しいモルトの甘さが感じられます。酸味を残しながらも妙に甘く、やや生臭さすら感じる「若ビール感」があります。この若々しさはROCKAWAYのビールの特徴とも言えるかもしれません。個人的には好みではありませんが、この独特の風味を好む方もいるでしょう。草のようなホップの風味と、ホットプレートで焦がしたもやしを思わせるニュアンスも感じられます。
「典型的なWCIPAとHazy IPAの中間的な味わい。ジャンルの境界線を曖昧にする実験的なアプローチが感じられる一杯」
飲み込む瞬間
通常West Coast IPAに期待される「ダンク」と呼ばれる独特の喉越しの爽快感、辛さ、渋さがほとんど感じられません。非常に滑らかに喉を通過していきます。Hazy IPAならば満足できる喉越しですが、WCIPAとしては物足りなさが残ります。West Coast IPAはダンクな喉越しが魅力の一つであり、このビールを飲むことでWCIPAとHazyに求めるものの違いを再認識させられます。WCIPAとHazyの中間、あるいはHazyに寄ったWCIPAという印象です。
【初心者向け解説】ダンク(DANK)
ダンクとはクラフトビール業界で使われる表現で、特にWest Coast IPAなどで感じられる、強烈な苦味と樹脂のような香りが喉を通る時の独特の爽快感を指します。松ヤニ、マリファナ、草、樹脂などの複雑な風味と、ピリッとした喉越しを組み合わせた感覚を表現する言葉です。
後味
タバコを思わせる草のような風味が口の中に長く残ります。WCIPAの特徴である鋭いホップの苦味や樹脂感ではなく、やや穏やかな草の風味が印象的です。

全体的な印象と楽しみ方
このスターウォッチャーは、Hazy IPAの良さを取り入れたWCIPAと言えるでしょう。透明な見た目はWCIPAの特徴を持ちながらも、滑らかな飲み口と穏やかなホップの主張はHazy IPAの要素を感じさせます。従来のWCIPAファンにとっては物足りなさを感じるかもしれませんが、Hazy IPAからWCIPAへの入門としては良いかもしれません。個人的には前バージョンのスターウォッチャーの方が好みでしたが、ビアスタイルの境界を曖昧にする実験的なアプローチは評価できます。

底に残った最後の一滴の味わい
ボトルの底に残った最後の一滴は、辛さや渋さはほとんどなく、ホップの風味が濃縮されているだけの印象です。見た目はドロッとしていますが、激しいインパクトはなく、最後まで穏やかな飲み心地です。混ぜても全体の味わいを損なうことはないでしょう。
おすすめの飲み方
- 適温: 7-10℃程度の冷やした状態で
- 合わせる料理: スパイシーな料理、アジア料理、チーズ
- 楽しむシーン: WCIPAとHazyの違いを比較したい時や、IPAの飲み比べ会
クラフトビール関連情報
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