【ブルワリータップルーム】籠屋たすく訪問レビュー – 爽快なラガーと個性豊かなクラフトビール6種を徹底解析
狛江にあるブルワリータップルーム「籠屋たすく」でクラフトビールを飲んできました。元大手ブルワリー出身ブルワーが手がける透明で美しいラガーや、スギ樽熟成の独創的なビールまで、全6種類を飲み比べ。駅から少し離れた多摩川沿いに佇む、クラフトビール愛好家必見のスポットです。
この記事でわかること
- 籠屋たすくで飲める6種類のクラフトビールの特徴と味わい
- 元大手ブルワリー出身ブルワーが醸造する高品質ビールの魅力
- スギ樽発酵という日本独自の製法で生まれる香りの秘密
- 狛江という立地でのブルワリー体験と周辺スポット情報
- 420mlの6種飲み比べセットが1100円という驚きのコスパ
ルネちゃん
クラフトビール初心者ですが、楽しめますか?
りほ
大丈夫です!特に「蒼穹 Helles Lager」は初心者にも飲みやすい爽やかな味わい。飲み比べセットで少しずつ試して、好みのビールを見つけるのがおすすめです。
ブリューパブ『籠屋たすく』基本情報
醸造所名 | 籠屋たすく |
所在地 | 東京都狛江市駒井町3丁目34−4 |
アクセス | 南武線 登戸駅から徒歩33分 |
営業時間 | 水: 17:00~22:00(L.O.21:00) 木・金: 17:00~23:00(L.O.22:00) 土: 11:30~23:00(L.O.22:00) 日: 11:30~22:00(L.O.21:00) |
ブルワー | 江上氏(元大手ビールブルワリー出身) |
公式サイト | https://kagoyatasuku.gorp.jp/ |
公式SNS | Instagram / Facebook |
ルネちゃん
ブリューパブって何ですか?
りほ
ブリューパブとは、クラフトビール醸造所を併設したバーやパブのこと。自家製ビールを最高の状態で味わえるのが魅力です。本ブログでは直営店も含めて「ブリューパブ」として紹介しています。
籠屋たすくの特徴
「籠屋たすく」は酒屋さん併設のブリューパブです。ヘッドブルワーを務める江上さんは、大手のビールブルワリー出身という経歴の持ち主。その技術力を活かした透明度の高いラガービールや、スギ樽で発酵させた独創的なビールが特徴です。
籠屋たすくのブルワリーについての詳細は、ビアクルーズさんの記事「https://beer-cruise.net/beer/171222.html」も参考になります。
【初心者向け解説:ブルワー】
ブルワーとはビールを醸造する職人のこと。料理でいえばシェフに相当し、使用する原料や製法、発酵温度などあらゆる工程を決定する重要な役割を担います。大手ブルワリー出身のブルワーは、特に品質管理や安定した味わいの実現に長けていることが多く、クラフトビールの世界でも高い評価を受けています。

登戸駅からは徒歩33分と少し距離がありますが、多摩川沿いの散歩コースなので、晴れた日には気持ちよく歩けます。暑い日や時間がない方はタクシーの利用もおすすめです。
ルネちゃん
二件目に行くなら、どこがおすすめですか?
りほ
近くの「中華居酒屋 鮮藍坊」がおすすめです。クラフトビールと中華料理の相性は抜群!籠屋たすくで味わったビールの余韻を楽しみながら、本格中華を堪能できます。
籠屋たすく クラフトビールレビュー
タップリスト(訪問時)

6種類のクラフトビールが揃っており、420ml(6種)の飲み比べセットが1100円という驚きのコスパです。パイントグラスは限定グラスで注いでもらえ、飲み比べはチューリップ型グラスで香りを楽しめる配慮が素晴らしいです。
蒼穹 Helles Lager(5.0%)

【初心者向け解説:ヘレスラガー】
ヘレスラガーはドイツ・ミュンヘン発祥の淡色ラガービール。「ヘレス(Helles)」はドイツ語で「明るい、淡い」という意味です。モルトの穀物感を活かしつつも爽やかな飲み口が特徴で、ビール入門者にもおすすめの1本。一般的なラガービールよりも複雑な味わいと香りを持っています。
味わい要素 | 強度(1-5) | 特徴 |
---|---|---|
苦味 | 2/5 | 控えめでバランスの取れた優しい苦み |
甘味 | 3/5 | 穀物由来の自然な甘みが温度上昇で増す |
酸味 | 1/5 | ほとんど感じない、わずかに爽やかさを演出 |
ボディ | 3/5 | 中程度のボディで飲みやすい |
アロマ強度 | 3/5 | 温度上昇で穀物の香ばしさが広がる |
まずはヘレスをパイントで飲みました。冷たいうちは水のように滑らかに体の中に入ってくる心地よさがあります。何より素晴らしいのは、温度が上がると穀物のような香ばしい甘さが漂ってくる点。提供されたばかりの美しい透明さに目を奪われ、温度変化による味わいの変化も楽しめる、間違いなくこの日のマイベストビールでした。
飲み比べセット(6種 × 70ml)

べアレンゲストビール
ゲストビールとして提供されていたべアレンビール。岩手県盛岡市の老舗ブルワリーの作品で、安定した品質と味わいが特徴です。クラシカルなスタイルながら、しっかりとした味わいが楽しめました。
6番のIPA
IPAは濁った色をしていましたが、味わいとしては苦みの強いクラシカルなタイプ。柑橘感もとても強く、西海岸スタイルのIPA好きにはたまらない一杯です。特筆すべきは、IPAは泡なしで注いでくれるスタイルで、専用のIPAグラスでの提供という細やかな配慮も素晴らしい。
【初心者向け解説:IPA】
IPAはインディア・ペール・エールの略。もともとイギリスからインドへの船旅でビールを腐らせないよう、ホップと度数を高くしたことが始まりとされています。現代のIPAは主に「ウエストコースト(苦み強め)」と「ヘイジー/NEIPA(ジューシーで濁り)」の2タイプに大別され、クラフトビールを代表するスタイルです。通常のビールより苦みが強く、香り高いのが特徴です。
スギ樽仕込みビール
このビールは本当に繊細な味わいで驚きました。液体自体はかなりキレるのに、嗅いだことのあまりない独特の香りが印象的。酵母の香り、スパイシーさと甘さを含んだ美しく複雑な香りにうっとりします。日本の伝統技術とビール醸造の融合という点で非常に興味深い一杯です。

ゴールデンエール
酵母の香りが美しいゴールデンエール。嗅いでいるだけでもうっとりできる芳醇な香り立ちが特徴です。爽やかさと複雑さが共存した、バランスの取れた味わいでした。
7番のIPA
友人が注文した大きめサイズのIPAです。6番のIPAと同様に泡なしでIPAグラスでの提供。香りを堪能しやすいよう配慮されています。
ベルジャンブラック
ベルジャンブラックも酵母の香りが美しく、複雑な風味が楽しめました。ベルギービールのような、スパイシーで奥行きのある味わいが魅力です。
籠屋たすく 注文の仕方
籠屋たすくでは、カウンターで直接注文するスタイルです。初めての方や英語に不安がある方も安心の注文ステップをご紹介します。
Step 1: | カウンターに向かい、「飲み比べセットをお願いします」または「○○(ビール名)をパイントでお願いします」と注文 |
Step 2: | 料金を支払い(現金、クレジットカード対応) |
Step 3: | グラスを受け取る |
Step 4: | テーブルやカウンター席で楽しむ |
「どのビールがおすすめですか?」と尋ねると、スタッフが丁寧に説明してくれます。初めての方は飲み比べセットで様々な味を試してみるのがおすすめです。
籠屋たすく 総合評価
ビール品質 | 5/5 | 元大手ブルワー技術による高品質ビール、特にラガーの透明度は圧巻 |
バラエティ | 4/5 | 6種類と十分な品揃え、ゲストビールも含めて多彩 |
コストパフォーマンス | 5/5 | 6種飲み比べ420mlで1100円は驚異的なコスパ |
雰囲気・サービス | 4.5/5 | 落ち着いた雰囲気で、ビールへの愛情を感じるサービス |
アクセス | 3.5/5 | 駅から少し離れているが、多摩川沿いの散歩を楽しめる |
透明で澄んだビールがどれもとても美しく、特にヘレスラガーは無限に飲みたいと思わせる完成度でした。駅からやや離れていますが、多摩川沿いの散歩はとても気持ちよく、アクセスの不便さを補って余りある体験ができます。クラフトビール初心者から上級者まで満足できる、狛江の隠れた名店です。
よくある質問
Q: 籠屋たすくの看板ビールは何ですか? |
A: 「蒼穹 Helles Lager」が看板ビールです。驚異的な透明度と、温度変化で楽しめる味わいの変化が特徴です。 |
Q: 予約は必要ですか? |
A: 通常は予約不要です。ただし、週末の夜などは混雑することもあるため、確実に席を確保したい場合は事前に公式SNSで確認することをおすすめします。 |
Q: 食事メニューはありますか? |
A: 簡単なおつまみメニューがあります。詳細は訪問時に確認してください。ビールと相性の良いシンプルな料理が楽しめます。 |
Q: 最寄り駅からのアクセス方法は? |
A: 南武線登戸駅から徒歩33分ほどです。多摩川沿いの散歩道を通るルートが気持ちよく、ビール前の散歩にぴったりです。暑い日や時間のない方はタクシーの利用がおすすめです。 |
日本のブルワリー巡り
2024年まで日本在住だった筆者が、全国各地のクラフトビールシーンを巡る旅の記録を公開しています。北は北海道から南は九州まで、日本全国の個性豊かなブルワリーを訪問。蔵元直営のタップルームから地域に根差したビアパブまで、日本のクラフトビール文化を体験するレポートを発信中。季節限定醸造や地元食材を活かしたユニークなビール、杜氏との対話など、日本のクラフトビールの魅力を深掘りしたコンテンツはこちらのタグページからご覧いただけます。
https://rihobeer.com/tag/japan-ja/
アメリカのクラフトビール探訪記
現在シアトル在住の筆者が、本場アメリカとカナダのクラフトビールシーンを巡る旅の記録を公開しています。ロサンゼルスの人気醸造所からポートランドの隠れた名店、バンクーバーのユニークなタップルームまで、北米各地のブルワリー訪問レポートを発信中。地元でしか味わえない限定ビールや醸造家との対話など、北米のビール文化を深掘りしたコンテンツはこちらのカテゴリーページからご覧いただけます。
https://rihobeer.com/category/beer/brewpub/usa
ルネちゃん
他のおすすめブリューパブはありますか?
りほ
東京近郊なら「TOKYO ALEWORKS」(板橋区)や「アンドビール」(青梅市)がおすすめ!どちらも個性的なビールラインナップと、醸造所ならではの鮮度が魅力です。よかったら他のブリューパブ紹介記事もチェックしてみてください。
他のブリューパブ巡りの記録も是非チェックしてください!
https://rihobeer.com/category/beer/brewpub/
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